オルリク、ミュシャ展、最終日

特急サザンの一輌を独占する状態で和歌山へ。仕込みの打ち込み作業をしようとするが、揺れが大きく、電車酔いしてしまった。 和歌山市駅は改修中。 バスで県庁前へ。 静かだが、中はけっこう人が多く、うれしい。 『明星』歌がるたの額入りホンモノが一枚出ていて、しっかり見た。ミュシャホリックさんのツイートの指摘を踏まえつついろいろ観賞。 閉館後すぐに撤収作業がはじまるそうだ。次は、岡山に巡回。

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三角タップ

先日、デリカフェでのこと。窓ぎわ席にコンセントがあるのだが数が少なく使えなかった。しかし、ある人が、山型でコンセントが2つある器具を使っていていいなと思った。1つはあいていたが、使わせていただけませんか、と声をかける勇気はなかった。 百均であるかなと探すが最寄り店ではなかった。 そして、今日ヨドバシで約20分探して見つけた。商品名は、「三角タップ」というのだ。 今、タリーズで使っている。右…

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あれとこれ 生活と芸術叢書の装幀

右は、東雲堂書店、大正4年12月1日刊の生活と芸術叢書の一冊、馬場孤蝶『社会的近代文藝』。 表紙の「S.T.G」は「生活と芸術」を示すのだろう。 左は、LONDON:T.C.&E.C.JACKのTHE PEOPLE'S BOOKSシリーズの一冊、A HISTORY OF ENGLISH LITERATURE。

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読書メモ 言語学と文献学

ロマン・ヤコブソン著、浅川順子訳『言語芸術・言語記号・言語の時間』(2012年11月5日新装版、法政大学出版局)。1章の序でヤコブソンは、「結論として、私は二元的結論に引きつけられている。そして《言語学と文献学》の健全な相互的影響というものを信じていることを認める。」と述べている。

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横浜桟橋の写真絵はがき

かつて、《桟橋が長い長い》という記事に、鷗外の短篇『桟橋』の舞台の横浜桟橋の写真絵はがきを探していると書いた。その時入手したのは税関桟橋のものであった。 今日見つけたのは、横浜桟橋の絵はがき。知人が教えてくれた絵はがき資料館販売のもののオリジナルである。タイトルは、View of Pier Yokohama となっている。pierは桟橋のこと。 じつは、『桟橋』について書こうと思っていること…

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うれしい反応

ミュシャホリックさんの11月12日のツイート(Ira@ミュシャ中毒@muchaholic)を引用します。 みんなのミュシャ展で、ミュシャの影響・明治編に興味を持った人はぜひ、京都工芸繊維大学の草の根のアール・ヌーヴォー展(~11/22)と和歌山県美のミュシャとオルリク展(~12/15)を見に行って欲しいなー。楽しいよ!

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古本日記 少しまとめて

タイトルの意味は、まとめて大量に古本を買ったということではない。このところの古本行脚についてまとめて記すということ。 ◇過日、堂島の本おやさんをたずねたら、拙ブログを見てやってきたというお客さんがいたという。店主と少しお話ししているとどなたかは、わかった。本おやさんは、ふらっとたずねるとよい店だ。いつも、東西線の北新地で降りて行く。堂島アバンザのジュンク堂に寄ってもいいし、帰りに大阪天満宮で降…

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読書メモ 王殺しのことなど

 昨日、宇治書店に立ち寄った。現代文庫版、山口昌男『知の遠近法』、赤瀬川原平『レンズの下の聖徳太子』(幻戯書房)などをもとめる。 『知の遠近法』の11章は、「王殺しの条件」。次のような一節が。幼な神の受難、継子譚、貴種流離譚、説経節を通して流れる悲劇感情は、ある意味ではスケープゴート破壊の日本的形態であると言いうるかも知れない。 また、次のような一節が。今日われわれに残された課題は、平均的日常世…

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「ミュシャと日本、日本とオルリク」展が和歌山へ

明日から「ミュシャと日本、日本とオルリク」展が和歌山県立近代美術館にくる。2019年11月2日〜12月15日。開展の式は、中学校の生徒もたくさんいて盛況であった。 千葉市美の展示替えを見に行けなかったので、和歌山はもう一度訪ねたい。11月下旬に展示替えらしい。和歌山近美の展示は、凝縮しつつも、ゆったりした空間で、リトグラフや木版の技法を見比べていろいろ楽しめる。オルリクのハーンの著作の装幀は、…

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「草の根のアール・ヌーヴォー」展へ

京都に出ていたので、松ヶ崎にまわり、京都工芸繊維大学美術工芸資料館の「草の根のアール・ヌーヴォー 明治期の文芸雑誌と図案教育」展を見てきた。最初、館の裏手に出て、黄葉が絨毯のように散りしかれていて、秋を感じた。京都の北に来たという実感。4コーナーの展示であるが、たいへんよかった。ミュシャの『装飾資料集』などの図案模写(桑原義顕、土岐純一)は、精緻ですばらしい。 雑誌の表紙では、『新古文林』が目…

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芥川龍之介『手巾』について

 かつて「女とハンケチ」という論を書いた(ここ)。 このところ、ナラトロジーの再勉強で気づいたことがあるのでそのことを書いておこう。研究史をサーベイしていないので、同じ指摘がすでにされている場合はご海容をお願いする。  法科大学教授長谷川謹造先生のところに西山篤子という女性の来訪がある。先生は婦人を卓と椅子のある応接室に案内し,紅茶茶椀に入れた冷茶を出す。婦人は、かねて療養中の息子憲一郎の死を…

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ファントム・レイディ

丸善ジュンクにいったとき,文庫売り場を通過して、ウィリアム・アイリッシュの『幻の女』がハヤカワから新訳で出ているのに気がつき,買い求めてきた。いや、なつかしいなあ。原題は,ファントム・レイディなんだ。語感はどんな感じなんだろう。〈いるわきゃない女〉とかいうのか、わからんけど。 高架の電車がのたくり走るとか、1940年代では,ちょっと横揺れしながら疾駆してたのか,など思う。 語り手は、信頼でき…

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ざつろく

きょうのタイトルは、岩波文庫版『伊藤野枝集』の目次から拝借した。 ◇ホリーズカフェの小規模店が、倒産したパン屋のあとにできて、時々、仕事の仕込みをしている。お客が少なく続くかなと思っていたが、おばさんたちに発見されたらしく、先日は、注文するのに行列ができてたいへんだった。しかし、ぼっち席で仕事する人は少なく、コンセントを確保して、50分ばかり仕事をすることができた。いつもホットコーヒーを注文し…

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十二階の番人

 絵入り本を集めていると、時々、「おっ」と思うような画像に出会うことがある。  これもその一つ。 《寒い商売(十二階の番人)》という題で、描いたのは岡本一平。大正初期の朝日新聞に掲載されたもの。『探訪画趣』(大正3年6月15日、磯部甲陽堂)掲載の一枚。 キャプションはつぎのとおり。ルビは省略する。御馴染の十二階、天辺の吹き晒しの室に遠眼鏡を片手間に貸し乍ら飛下り自殺などを図る不心得者の番をして…

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