本を買う理由

 本を買う理由は、中身を読むためだけではない。 中公文庫版、アッサー著、小田卓爾訳『アルフレッド大王伝』(1995年9月)。これは、『金色夜叉』に、間貫一がアルフレッド大王に似ているという記述があり、そのために購入した。 間貫一は、こんなイメージなのか。          

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『市街劇ノック』

 きょう、たまたま、大阪のPlanet+1で、特集「映画・日常の冒険」として、かわなかのぶひろ氏の『市街劇ノック』が上映されることを知った。残念だが、仕事で行けない。寺山修司が、1975年に行った市街劇の記録映画で、2008年に回顧した映像も上映されるらしい。観たいなあ。 一度、イメージフォーラムからVHSが発売されたようだが、ぜひDVDの新版を出してほしいと思う。

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路傍の聖者 宮芳平展

 練馬区立美術館の「没後40年 路傍の聖者 宮芳平展」。          人が多いな、と思ったら、こどもの書道展に皆流れてゆく。宮芳平展は、わたしひとり。 入場料無料。三つ折りのリーフレットもありがたい。  野地幸一郎氏の「『天寵』の画家、宮芳平の作品とその特質」から。遺された宮の初期作品に、例えばラファエル前派やウィーン世紀末の象徴派、あるいはカンディンスキーの初…

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検閲の展示会

 ウェブ版「東京新聞」(2011年1月22日、夕刊、「思想統制を物語る朱書 検閲受けた原本を展示へ」中山高志記者)によると、検閲書の展示会が開かれるという。 千代田区立図書館で、資料展「浮かびあがる検閲の実態」が、1月24日~3月26日まで開かれる。記事を紹介する。 検閲制度下では、出版社が発行日の三日前までに、内務省に出版本を納本。検閲官は、問題箇所に傍線を引いたり、考えを書き込んだりする検閲…

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忍法ぬのかくれと第十使徒

 似ていることは、何の本質でもないとしても、似ていることは気になるものである。二つめ。  アニメ『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』に登場する第10の使徒は、最初、包帯をしたマユのような形状で浮遊しているが、それがほどけると、板状のざんばら髪のようになる。布のように自在に伸縮して、相手を捕獲し、2号機を痛めつける。地上に立つと身体は女性である。  それを見て、思い出したのが、横山光輝『伊…

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トトロと示現斎

 似ていることは、何の本質でもないとしても、似ていることは気になるものである。  アニメ『となりのトトロ』の、一夜で植物が大樹に成長する幻想的なシーンで、サツキやメイは大トトロにつかまって、空中飛行する。そのときトトロはコマに乗って登場したと思う。 これは、どこかで見たことがある。 白土三平の『サスケ』に百鬼示現斎(示幻斎でないところがおもしろい)というキャラが登場する。幻術使いで、牛を呑…

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メディア教育の古典(その2)

 レン・マスターマン『メディアを教える クリティカルなアプローチへ』(宮崎寿子訳、2010年5月、世界思想社)。Len Masterman,Teaching The Media,2004,Routledge.*初刊は1985年。  鈴木みどり編『メディア・リテラシーの現在と未来』(2001年10月、世界思想社)に抄訳が掲載されている。               著者…

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またまた、500円

 デヴィッド・W・グリフィスの『国民の創生』と『イントレランス』。 コスミック出版の500円DVDの名作シリーズ。                *ちなみに『IVC BEST SELECTION イントレランス(淀川長治解説映像付き)』は、500円をきっている。         

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恩田陸って

 恩田陸は、ペンネームであるが、wonder land(不思議の国)に由来するのでは? つまり、wonder 「をんだ」、land 「陸」。 ウィキペディアでは、違う説明が載っているし、本人も別の由来を語っているが・・・・・・。

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フェイク

     昔、テレビでアジアンの隅田美保が結婚するというドキュメント番組があって、それがフェイク(やらせ)であったことがあった。それなりによくできていたが、啓発しようというような意図はなかったと思われる。  『ドキュメント・森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』(2009年4月、キネマ旬報社)には、啓発の意図によって作られたフェイクのドキュメンタリー番組のDVDが付いている…

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