うきたつ

 デジタル版『大辞泉』で「うきたつ」をひくと、つぎのような『方丈記』の用例が出ていた。日を経つつ世の中浮き立ちて、人の心もをさまらず  ○新聞もテレビも思わずのけぞるようなことが多い。知識を持つ人の劣化が激しい。  ○『風俗壊乱』は、本文印刷が終わって、そろそろ製本所にむかうころだろうか。

続きを読む

やはり、500円

 コスミック出版の500円DVDの2本。  『キートン将軍』(1926年制作)、『カリガリ博士』(ロベルト・ウィーネ監督、1920年制作)。                                  

続きを読む

版画は半画?

 恩地孝四郎は、『日本の現代版画』(昭和28年9月、創元社)に収められた「版画余話」の「版画は半画なりとのこと」で、次のようなことを書き記している。 東京版画倶楽部は逸早く大正四年に集団版画展を開いた。団とはいつても、長谷川潔、広島新太郎、永瀬義郎との三人である。往時のことだから展覧会に警察の臨検がある。永瀬君の絵の前に立つた警官の曰く〃この画は半分しかかいていないナ。それだから半画か〃半分しか…

続きを読む

カウンターの情報

 ユーストリームの岩上安身のチャンネルを見ている。いろいろわかった。5万人視聴で、岩上氏は、「カウンターの情報」という言葉を口にした。  

続きを読む

揺れる

千代田区立図書館で講演を聞く予定だが、時間があったので、近代美術館の岡本太郎展をみようとおもった。竹橋からすぐで、展示を見たあとで、ミュージアムショップで本をみていた。若桑みどりの『マニエリスム芸術論』を見つけたので、しゃがんで手にとったところ、めまいを感じた。すぐ自分ではなく建物が揺れていることがつられた照明の動きでわかった。かなり長い揺れだった。震源に近ければもっと激しく揺れてくるはずな…

続きを読む

『風俗壊乱』表紙見本

 世織書房より、『風俗壊乱』の表紙見本が届いた。同じくらいの束の本にまいてみた。実際の紙の触感はもっと重厚なものになるはずだ。              原著の表紙を生かしたデザインで、真龍斎貞水の連載講談『夜嵐お絹』を使っている。色は、あずき色、紫と黒である。 帯の位置は、少しずれている。「荷風の苦汁」は「荷風の苦渋」と改めたほうがよいだろう。  帯裏の文は…

続きを読む

『風俗壊乱』書店用チラシ

 旧知の本屋さんが、世織書房から新刊広告のファックスが入ったと知らせてくれた。     あるじゃないですか、『風俗壊乱』が。「3月後半刊行予定」とある。ほんとうだといいのだが。  チラシの文言は以下の通り。その出発を近世に見、明治国家において制度化された検閲―当時の文学者がどのように対抗し、あるいは抑圧されたのかを、自然主義文学運動が高揚した日露戦争後、また大逆事件を中心にそ…

続きを読む

『風俗壊乱 明治国家と文芸の検閲』はまだか

 このところ、いちじるしく元気がないが、この本が刊行されないことも原因の一つだ。編集担当が出ると言ってから、もう半年ちかくたつ。  紅野謙介氏のブログに次のような文言を見つけた。五味渕さんの谷崎論がようやく出ました。出る、出るとは聞いていたけれど、世織書房だからほんとに出るまで心配でしたが、ようやく出た。 五味渕典嗣『言葉を食べる―谷崎潤一郎』の紹介文である。  

続きを読む

版画の描線

 これまで、版画を見る時、全体の絵柄を注目しても、彫りそのものの技法を考える余裕がなかった。五所氏の本を読んで、彫りのことを考えないと、版画をきちんととらえられないと思った。美術畑の人にとっては、自明のことで、いまごろ何をいってるんだ、と言われそうだが、気づいたことをメモしておこう。  丸刀を自在に使った凹線の表現のことを便宜的に「すいた線」と呼んでおく。このすいた線は、初期の創作版画を導…

続きを読む