日本注釈学院青春記 共同幻想の巻(その5)

 さて、これはあくまで小説です。評論で書けるものを小説体で書くとどうなるかという実験です。なんで、そんな面倒くさいことをするのか、じぶんでも明確にはわからないのですが、この内容については、このスタイルで書きたいのです。       日本注釈学院青春記 共同幻想の巻(その5) 「ねえ、きみたち。大きな音がしたでしょう?」 身体をこちらに向けた瀧島里は、もう一度繰り返していった。たしかに、森の…

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久しぶりの田中恭吉展

 和歌山県立近代美術館のHPから、田中恭吉展の予告を写させていただく。会期:2012年9月1日(土)〜10月14日(日) 生誕120年記念 田中恭吉展 和歌山市に生まれ、絵と詩が響き合う表現を生み出した田中恭吉(1892-1915)の12年ぶりの大回顧展です。初期から晩年までの初公開作品も含めた約300点を展示します。 開館時間 : 9:30~17:00(入館は16:30まで)…

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命からがらの脱出

 今まで、読んだり聞いたりした敗戦体験のなかで、もっとも、記憶につきささっているのが、多田道太郎のそれである。  こんど、根津朝彦氏の「多田道太郎の形成―戦後思想の萌芽―」(2012年5月、「社会科学」42巻1号、同志社人文科学研究所)という労作が出て、敗戦のところを読んで、そのことを思い出した。1945年8月15日、多田は、玄界灘の大島守備隊にいて敗戦を知る。根津論文の一節を引いてみる。…

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シャツ改革・補遺

 いや、服はむずかしい。  コットン100のシャツはなかなか着こなしがむずかしい。  20%ほどポリエステルが入っているほうが、着やすいのかもしれない。  コットンは通気性に課題があるのか。  「木綿以前のこと」の記述を思い出す。汗で肌に密着した木綿が乾くのを待っているのが、いやではないと思えるかどうか。    そういえば、むかしは、ぎんぎんに冷房が…

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シャツ改革

 綿100パーセントのものにシャツを切り替えることにする。  調べてみると、ポリエステルの入っているものがとても多いことに気づく。もっているものの8割がポリエステル混紡だ。へえ、そうだったのか、とおどろく。   近くの店に買いに行くと、綿100のシャツがない。インナーのTシャツも、さがしてようやくみつかるというぐあい。それにグレーがない。白ばかり。業界の意志がはたらいているのか、単な…

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購書メモ

◇山田稔『コーマルタン界隈』新版(2012年6月、編集工房ノア)を三月書房通販で購入。おまけに『海鳴り』新号をもらう。 ◇クリスタファー・ボグラー『神話の法則 ライーターズ・ジャーニー』(2002年11月、ストーリーアーツ&サイエンス研究所)、リンダ・シガー『ハリウッドリライティングバイブル』(2000年2月、フィルム&メディア研究所)。これらのおおもとの、ジョゼフ・キャンベル、ビル・モイ…

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『華氏451』は反動か?

 デヴィッド・ハジュー『有害コミック撲滅! アメリカを変えた50年代「悪書」狩り』(小野耕世、中山ゆかり訳、2012年5月、岩波書店)で、見つけた含蓄ある一節を紹介したい。 レイ・ブラッドベリーが未来社会の焚書を描いた『華氏451度』の出版から二年もたたない一九五五年に行なわれたコミックブックの焚書は、これに先立つ一九四〇年代の中ごろから後半にかけて行なわれた多くの焚書と同じように、ブラッドベリ…

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グレージュ

 このところ、よくたちよる駅ナカの書店でつい購入。  『シャツ&タイの教科書』(2010年2月、学研パブリッシング)、『ジャケパンの教科書』(2010年2月、同前)。  もっと若いときに買わないといけない。  ニットのタイは、春夏なのか。オリエンタルノットという結び方がよいらしい。  「グレージュ」というのは、ベージュとグレーのコーディネートのこと。これ…

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『風俗壊乱』反響(その23)

 鈴木登美・十重田裕一・堀ひかり・宗像和重編『検閲・メディア・文学 江戸から戦後まで』(2012年3月、新曜社、*英語版Censorship,Media,AND Literary Curture in Japanと合冊 )購入。  編者の「あとがき」によれば、「本書は、二〇〇九年三月六、七日にコロンビア大学で開催されたシンポジウム"Censorship,Media,and Lit…

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余裕なき日々

 よく読むブログの二つほどが推薦しているので、雑誌「ku:nel」の7月号を購入。  確かに女性雑誌のコーナーに置いてある。  特集「本と旅する」。  イギリスの古本の町に取材した「ウェールズ・ヘイオンワイへ本の王国探訪記王さまはどこにいる」は、これだけで300円くらいの値打ちのある記事。  ただ、この雑誌にただよう余裕は、自分にはまったくないことを思い知らされる。 …

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