共同幻想と共軛

 さて、先日紹介した亀井秀雄のブログ《この世の眺め》の「『共同幻想論』自序への疑問」という記事には、次のような興味深い記述が見られる。吉本隆明がいう「共同幻想」とは、ある閉鎖的な空間に住む人たちが心的に共軛された形の共同体を作っている、その共軛(共役/きょうやく/yoke together)のことだ。私はそう読み取ってきた。 この「共軛」という語に注目したい。 『日本国語大辞典 第2版』でひくと…

続きを読む

回転早し!

 BIRDLANDによる。先日見た津田青楓関連のものなどがあるかと思ったら、売れている。  古本ものが訪れたらしい。  ホットコーヒーを飲みつつ、下記3冊を購入。    水谷まさる『歌時計』(昭和5年6月、行人社、装幀伊十川孚)    イブセン作、森田草平訳『鴨』(大正2年2月、新潮社)    吉本隆明『共同幻想論』(昭和47年7月25版、河出書房新社)  3…

続きを読む

『版画芸術』 『月映』特集

 『版画芸術』の新号は『月映(つくはえ)』特集です。和歌山県立近代美術館が編集に協力しています。  恩地、田中に比べると紹介されることが少ない藤森静雄の作品がカラーでたくさん出るそうです。藤森の色彩はすばらしいので期待してください。 版画芸術157号 価格2,100円[特集]大正時代の版画誌『月映』の青春田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎

続きを読む

いよいよ田中恭吉展

 さて、いよいよ土曜より、和歌山県立近代美術館で田中恭吉展がはじまります。  プレスリリースはこちら。  会期中の講演会予定はつぎのとおり。『田中恭吉の生涯と作品』9 月17 日(月・祝) 井上芳子(和歌山県立近代美術館学芸員) 『田中恭吉のひみつ 画材と表現』10 月8 日(月・祝) 坂本雅美(紙本保存修復家) *いずれも14:00~ 当館2 階ホールにて  …

続きを読む

吉本隆明インタヴュー集

 雑誌『SIGHT』夏号を見ていると、次のような文言のある1頁広告を見つけた。 『吉本隆明が最後に遺した30万字』、この秋、2冊上下巻で刊行します。 30万字といえば、750枚だ。版元は、ロッキング・オン。『SIGHT』掲載のインタヴューをまとめたもの。

続きを読む

『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』

 桑原規子『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』(せりか書房)は、10月刊のようです。  チラシを紹介します。  目次はつぎのとおり。 〔付記〕『図書新聞』3095号(2013年1月26日)に書評を書きました。 

続きを読む

『田中恭吉 ひそめるもの』

 さて、いよいよ9月1日より和歌山県立近代美術館で開催される田中恭吉展にあわせて、『田中恭吉 ひそめるもの』(和歌山県立近代美術館企画・監修、玲風書房発行、税込3800円)が刊行される!。9月1日発行。A5版、約320頁。 美術館では展覧会初日の9月1日から販売する予定。一般の書店への配本は、9月10日すぎになるようだ。  残念ながらこの展覧会は他の美術館には巡回しない。  この本は…

続きを読む

吉本隆明追悼展

  小樽文学館で下記の展示が開催されているのを知った。          吉本隆明追悼展 会期:2012年7月14日(土)~2012年9月2日(日)休館日:月曜日(7月16日を除く)・7月17・18日開館時間:午前9時30分~午後5時入場料:一般300円 高校生・市内の高齢者150円 中学生以下無料 小樽文学館のHPの企画のところで、亀井秀雄の開催趣旨を読むことができる。 …

続きを読む

あれとこれ

◇上は、夏目漱石『漾虚集』所収、「幻影の盾」ヴィネット。  下は、ドーム兄弟、ルイ・マジョレル《たんぽぽ》(1902年頃、KATAGAMI Style展ちらし)

続きを読む

いろいろ

◇先日紹介したバードランドのHPができている。ブログもある。コーヒー350円。蔵書票もあつかうようだ。音楽はジャズ。 ◇『ダ・ヴィンチ』9月号が、小野不由美の特集。『十二国記』が、新潮文庫から新たにシリーズとして刊行されている。ホラー(怪談)とファンタジーというのは、ありそうでない組合せ。 『月の影 影の海』ののヒロイン陽子を助ける楽俊は、「半獣」のネズミだが、『マルドゥック・スクランブル…

続きを読む