さんちか

 また仕事の崖続きとなるので、さんちかの古書市をのぞいてみる。けっこう人がいる。  文庫の棚などはじっくり見入っている人がいると、横入りできないので、パス。  二回りして、下記4冊を購入。みんな伝票(スリップ)が入っているので新本のながれだろうか。 ジョージ・ウドコック著、白井厚訳『アナキズムⅠ・Ⅱ』(1968年、紀伊國屋書店) 福田繁雄『福田繁雄のトリックアート・トリップ』(200…

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文と詩

 さる土曜日。通院の帰り、久しぶりに古書店に行ってみようという気になった。  いくつか候補を考えたが、天三おかげ館に向かうことにした。南森町で下車。  雑誌がでていて、『ニコニコ』、『セルパン』などがおいてある。  目を引いたのは、『文章世界』(第二巻第四号、第一臨時増刊、明治40年4月、博文館)の『文と詩』である。表紙は橋本邦助。上覧を使って、「明治名作解題」「現代文学者小伝…

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田中恭吉文献130128

 *タイトルの6桁の数字は、西暦の下二桁と月日を示している。通し番号ではわからなくなるので、記述した年月日を6桁の数字で示している。  さて、『和歌山県立近代美術館ニュース73号』(2012年12月28日)には、なんと三つも恭吉関連記事が出ている。講演会「田中恭吉のひみつ」   坂本雅美(紙本保存修復家) 大正の空気―田中恭吉と建畠大夢  寺口淳治 悩みのなかに覚める人たち 田…

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勝田吉太郎著作集第四巻

 浅羽通明『アナーキズム』での指摘をたしかめるべく、『勝田吉太郎著作集第四巻 アナーキスト』(1993年11月、ミネルヴァ書房)を見る。  『バクーニン』の末尾の「アナーキズムは現代に復活するか」の項に次のようなノージックについての言及が見られる。 他方では、ハーバード大学の哲学者ロバート・ノージックが一九七四年にいたって、『アナーキイ・国家・ユートピア』を著した。そこで彼が説いたのは、暴…

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きょうのおまけ

 きょうのおまけは、『講談社コミックスイエローページ2013』。もちろん無料。      オールカラーのりっぱなカタログを見ると、根拠はないけれど、かえってマンガは不振なのかと思ってしまう。  目は、ついつい、「その他」の『横山光輝初期作品集』や『寺田ヒロオの世界』にいってしまう。  『OTOMO KATSUHIRO ARTWORK KABA2』(6825円)なんという…

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綱わたり

 引っかかっていた書き物終了。  念のため言っておきますが、本ブログで「仕事」というときには、書き物はふくまれていません。  こんどはたいへんでした。頭が弱っているのですよ。それに仕事の合間を縫って書いていかないといけませんので。  黒川創の『暗殺者たち』(『新潮』2月号)を読んで、頭が働きだして、おわりまで書けました。とにかく、この小説には感謝です。  モチーフは、国家…

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漱石新発見資料

 ぼんやりポータルサイトのニュースを見ていると、漱石の全集未収録の資料が見つかったという。 『新潮』2月号の黒川創の小説『暗殺者たち』の中で紹介されているという。 そのときはあまり心が動かなかったが、4,5時間して、仕事を終えて、書き物の方針を考えているとき、これは買いに行かなくては、という気持がわいてきた。 行き詰まっている書き物のヒントになるかもしれないという下心もある。伊藤博文の暗殺につい…

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アナーキズムとリバタリアニズム

 だいぶんまえのこと。大書店でノージックのぶあつい本(たぶん、『アナーキー・国家・ユートピア』だったと思う)を立ち読みしていると、リバタリアニズムは、アナーキズムと通じ合うところがあるという趣旨の記述があり、記憶に残った。  いわれてみるとたしかに、徹底的な自己責任の個人主義を基盤におくリバタリアニズムは、政府、行政を全否定する点で、アナーキズムに相似している。  ただクロポトキンの…

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多層的小説

   梨木香歩『きみとならびて野にたてば』を読んでいて、連想したのが福永武彦『死の島』。    語りが多層的で、暗示的なふくらみがあった。     典拠忘失だが、アイリッシュの『暁の死線』に似ていると指摘した人あり。     2月に、文芸文庫で出るようだ。…

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