レジ袋おばさん

 吉本隆明、ハルノ宵子『開店休業』(プレジデント社)を読む。語り本ではなく、吉本自身が書いた、雑誌『dancyu』に連載されていたエッセイ「おいしく 愉しく 食べてこそ」40回分がまとめられ、各編に長女であるハルノ宵子のエッセイが添えられている。 ハルノの追想があまりにおもしろいので、もし吉本の文章だけだったら、ちょっとさびしい本になっただろうと思ってしまう。ハルノの文章は歯切れがよく、どこまで…

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田中恭吉文献130424

 「産経新聞」2013年4月22日夕刊に、井上芳子氏の「美術品の科学的調査 明らかになる作家の実像」という記事が掲載され、田中恭吉の版画《悔恨 第一》について興味深いことが記されている。人物の装飾模様化された背景は、緑青いろをしている。念のため、雑誌『ユリイカ』表紙をあげておく。  実は、これは、変色したもので、もともとは金色だったと思われる。 だが、他の作品を見てみると、この緑色がもとは…

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田中恭吉文献130403

 名古屋大学日本近現代文化研究センターの『JunCture(ジャンクチャー) 超域的日本文化研究 特集:インタラクトする風景』第4号(笠間書院)に坪井秀人氏が、「無償であることの幸福──「生誕120年記念 田中恭吉展」として、昨年、和歌山県立近代美術館で、2012年9月1日ー10月14日に開催された展覧会の評を書いている。 坪井秀人氏は、『萩原朔太郎論―《詩》をひらく 』(1989年、和泉書院)…

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刑事コロンボのメモ帳

 必要あって、いろんなノートを購入。  ショットノートもためしてみる。アナログをデジタル化する意味が、つかめなかったがやってみると、打ち込みが苦手なものには役立つかもしれない、と思う。エヴァーノートと連動させれば、パワポの代用にもなる。  いままで、あまりなじみがないのが、リングノート。リングノートってどこがいいのか、聞くとゆかりの者が、ばったり開けるからじゃない、という。たしかに。…

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山口昌男のセレクション

『週刊読書人』2986号掲載、大塚信一、今福龍太対談「山口昌男が遺したもの」における今福の発言によると、ちくま学芸文庫から、6月にセレクションが出るそうだ。1巻本。 これは6月には刊行できると思いますが、はじめて60年代から70年代にかけての山口さんの代表的な本格論考が十数篇がコンパクトな形で読めるようになります。

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UR3号

  梨木香歩『きみとならびて野にたてば』で言及されている雑誌『UR.』3号。1350円。

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リネンコットン

 先週、今年はじめて、コットンのジャケットを着用した。  オリーブのコットンのスーツに、黒のニットのタイ、というのは春樹先生の小説のチョイスなのだが、コットンのスーツはあつかいがむずかしい。  もう20年以上前、オリーブのコットンスーツを着ていた。軽くて着やすかった。洗濯がむずかしい。末期は、パジャマみたいになってしまった。  今年は、麻混をためしてみよう。

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野菜大盛り

 これまで、入ったことのない食堂でランチ。  イタリアンの大衆食堂といったおもむき。椅子、机は簡素。  サラダスープ付き、ハヤシライスを注文。  先にサラダが出てくる。小さなカップ型の容器にレタスが数枚入っているのだろうと予測していたのだが、ワンプレートで出てきた。カップスープがのっていて、キャベツ、コーン、トマトなどが大盛りである。気に入った。ハヤシライスも素朴でよい味。 …

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『きみにならびて野にたてば』追跡

 『本の旅人』の2012年10月号から連載開始された、梨木香歩の『きみにならびて野にたてば』については、毎号注目して読んできた。  4月号では、保阪家から、書き込みのある貴重な雑誌『アザリア』を持ち去った林昇順(昭順)が半島の出自であることが記されている。モデルが存在することは明らかなので、少し調べてみようと思っていた。林昇順が編集した『UR.』という雑誌は、当初存在しないと考えていた。目…

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100円ノート・メモ

 本屋をのぞくと、中公竹義『結果がどんどん出る「超」メモ術』(2013年3月、青春文庫)を発見。  『100円ノート「超」メモ術』(2009年、東洋経済新報社)の改訂版である。ゆかりの者に教えられて、3年前に試してみたが、今も続いている。  原理は簡単で、分けない一切帳であること、最終頁にインデックスを作り、見開き2頁を基本にマーキングして検索できるようにすることが基本である。すぐ開…

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