◇今後は、更新が間遠になります。旧稿再掲や研究情報の紹介を中心に、月1,2回程度の更新となる予定です。

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ブロックバスターと角川映画

 トーマス・ホワイトサイド著、常盤新平訳『ブロックバスター時代』(1982年、サイマル出版会)。  常盤新平は序文のなかで、次のように記している。 ブロックバスターは一街区を破壊しつくすほどの超大型爆弾のことであるが、映画の超大作を意味するようになり、いまや小説のベストセラーを意味するようになった。  名門出版社が、コングロマリットに吸収され、バックリストの古典…

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孤蝶随筆

 馬場孤蝶『孤蝶随筆』(大正13年10月、新作社)。  表紙の句は、「一葉の住みし町なり夕時雨」でよいのだろうか。  冒頭の「本所横網」によれば、斎藤緑雨の雅号は、坂崎紫瀾に選んでもらったものだとある。坂崎は、「紅露情禅」と「緑雨醒客」という二つを提案。前者は、紅葉、露伴にかかるので、後者を選択したという。緑雨とは「若葉の雨」のこと。緑雨が育った本所緑町にもあっていると、孤…

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煙突文学全集020

赤き烟黒き烟の二柱真直に立つ秋の大空  夏目漱石の明治32年の短歌だという。『吉本隆明資料集134 写生の物語(上)/古代歌謡論』で見つける。

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月映(つくはえ)展、開催!

 Mucha-holicさんのツイートにさきをこされてしまいましたが、和歌山県立近代美術館の来年度企画に「月映(つくはえ)」展があがっている。 『 月映(つくはえ)』展 田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎――木版にいのちを刻んだ青春 1月17日(土)~3月1日(日) 和歌山市出身の田中恭吉と、その盟友・恩地孝四郎、藤森静雄の三人が独自の表現を世に問うた詩と版画の作品集『月映…

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エンブレムと象徴主義

 田中恭吉を検索していたら、下記のような論文があるのを見つけた。  松田 美作子「明治末期から大正初期の文芸における象徴主義の受容とエンブレム的表現」(「成城文芸」 224号, 97-71, 2013-09) ここ。  エンブレムや紋章のことは気になっていたが、「明星」や「月映(つくはえ)」の表現にも言及していて、おもしろい。 現在エンブレムブック中のエンブレム…

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赤い本・追記

 先日、不思議なことに、幸徳秋水『平民主義』と柳田國男『遠野物語』初版の装幀が、赤い本として相似しているということを書いた。  『週刊読書人』3029号(2014年2月28日)を見ていたら、『遊動論 柳田国男と山人』(文藝春秋)を刊行した柄谷行人のインタビューが掲載されている。『遠野物語』の序には、マルクスの『共産党宣言』に通じるところがあるという記述があるらしい。編集部の問いに答えて、柄谷は…

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