復刻版『遠野物語』は赤くなかった!

さて、名著複刻全集版の『遠野物語』を取り寄せて見たところ、ごらんのようなうすい色であった。 いそいで、新版全集の解題をみてみると、ちゃんと「赤茶色の本」と書いてある。 比較のために、図録『日本のグリム 佐々木喜善』(2004年9月、遠野市立博物館)から、書影を引用させていただく。 これは私の推測に過ぎないが、褪色したものを元に復刻したためであろうか。…

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第二次『明星』創刊号(その1)

 第二次『明星』の創刊は、一九二一年〔大正10〕年一〇月。編集後記「一隅の卓」に、晶子が「九月一七日の午後私達の宅へ永井荷風、石井柏亭、高村光太郎、平野万里、茅野蕭々、竹友藻風諸氏と私達夫婦とが集って略ぼ相談が纏まり、其翌晩石井、平野、良人の三人が森先生をお訪ねし、其れから数日の中に北原白秋、吉井勇、佐藤春夫の諸氏が私達の宅訪ねられたりして、全く「明星」の発行が確定しました」と記している。  …

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ネクタイピン

わかる人にはすぐわかるでしょう。 今度、濃紺のスーツの時につけてみましょう。

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吉井勇『漫画漫筆ねむりぐさ』

 S書林さんで、自分としては大きめの買い物をして、そのついでに気になった一冊も取り寄せてみた。  これが、おもしろいもので、画文集である。  さっそく、木俣修『吉井勇研究』(1978年10月、番町書房)を取り出して書誌のところを見てみると、次のような記述がある。 『漫画漫筆 ねむりぐさ』  大正二年六月一七日、大屋書房刊。菊判。紙装。函入。一七一頁。定価八五銭。序に「この書題して『ね…

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プラハのジャポニスム

 プラハ国立美術館で《チェコ美術におけるジャポニスム》展が開催されている。  ここ。  図録もある。日本語表記もあるようだ。  では、ちょっと行ってきますといって、行けたらいいのだが`‥

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ハルノ宵子情報

◆『猫びより』7月号に、読み切り版の猫屋台日誌が掲載されている。 ◆三月書房さんよりの情報。 「週刊ポスト2014/07/04号」小学館   “ポスト・ブックレビュー 著者に訊け”   ハルノ宵子「精神性では猫の方が人間より上。…」     「2頁分、写真付き。隆明氏の話題も少しあり。」ということです。

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絵画小説

たとえば、夏目漱石の『三四郎』を、絵画小説と評したのは、芳賀徹『絵画の領分』。 昨日の記事では、大正初年に、千葉春村が、雑誌『婦女界』に、挿絵画家と組んで、絵画小説を連載していて、本も刊行されていることにふれた。 きょうたまたま、織田一磨『浮世絵と挿絵芸術』(昭和6年4月、萬里閣書房)を見ていると、絵画小説の用例がある。 「江戸文学と浮世絵」という章の2節が「絵画小説と挿絵」と…

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若き母

 千葉春村作、石井八十子画『絵画小説若き母』(大正3年12月初版、大正6年12月3版、婦女界社)。  雑誌「婦女界」の連載小説(大正3年1月~12月)をまとめたもの。春村は、国会図書館では「はるむら」とよんでいる。  袖珍版であるが、初版もそうかどうかはわからない。近デジに類似作が掲げられている。  『荒浪』(婦女界社、1918年)、『誘惑』(婦女界社、19…

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