読書の意味

《高屋敷の十字路》で紹介されていた東京大学附属図書館での菅谷明子氏の講演。 菅谷氏はある日、3年生のお嬢さんの学校の先生から、 「娘さんは本の読み方知らない」 と衝撃的な言葉を聞く。もちろん、娘が読書好きと思っていた菅谷氏は、その真意を尋ねる。すると、その先生は次のように答えたという。 「娘さんは、自分が共感できる主人公、設定、感情を中心に本を読んでいる。そうではなくて、…

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田中恭吉の版画と紙

 和歌山県立近代美術館のHPで、「和歌山県立近代美術館ニュース」が66号からダウンロードできるようになっている。 73号に、講演会「田中恭吉のひみつ」坂本雅美(紙本保存修復家)の抄録(井上芳子氏による)が掲載されている。田中恭吉ファンはぜひご一読を。  なお、この紙の問題は、来る月映(つくはえ)展では、さらに深められることと思う。 このほか、73号では、「大正の空気 ー田中恭吉と建畠大…

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団扇女子の研究(続き)

 さて、「芸術新潮」7月号、ジャポニスム特集の宮崎克己の「解説」では、「団扇を壁に飾った室内の情景」について、そもそも団扇を壁に飾る習慣は、日本にはなかったので、扇面貼交を参考にしたのではないか、という推測を示していた。  団扇を飾る風習がなかったかというと、京都では、料亭などでそこをひいきとしている芸者さんの名前入りの団扇(京丸団扇)がまとめて壁面などに置かれている例がある。時期的にどこまで…

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団扇女子の研究

「芸術新潮」7月号がジャポニスムの特集。 表紙は、モネの《La Japonaise》。 宮崎克己の「解説」がおもしろい。 「団扇と扇はマストアイテム」の記事では、「団扇を壁に飾った室内の情景」について次のように指摘している。 しかし、そもそも団扇を壁に飾る習慣は、日本にはありません。おそらく扇面貼交を参考にしたのでしょう。明治の始め頃、横浜にあった西洋人向けの遊郭「岩亀楼」…

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山田耕筰の音楽CD

 さて、山田耕筰の歌曲ではないクラシックの音楽CDが出ているか調べると、けっこうあるではないか。  ①日本作曲家選輯 山田耕筰:序曲ニ長調/交響曲ヘ長調「かちどきと平和」/交響詩「暗い扉」/交響詩「曼陀羅の華」 ②同前、山田耕筰:長唄交響曲「鶴亀」/交響曲「明治頌歌」/舞踊交響曲「マグダラのマリア」 ③山田耕筰ピアノ作品全集  ①は昔、ダイソーで100円で購入した記憶がある。交響…

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新刊チェック

ミネルヴァ日本評伝選から、8月に、後藤暢子『山田耕筰』が出るようだ。 第6章詩人たちとの交流が楽しみ。 桑原規子『恩地孝四郎研究 版画のモダニズム』(せりか書房)にも、山田耕筰の刺激について指摘がある。 詩歌、絵画、音楽の交流である。 未来社との関連については、過去記事「大正イマジュリィ」参照。

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黒田清輝《湖畔》の基礎データ

アートアーカイブ探求に、《湖畔》についての記事(黒田清輝《湖畔》──西洋画受容の芽生え「田中 淳」影山幸一2010年07月15日号)が出ている。ここ。 団扇の花は萩としている。

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