草編みの日時計

『吉本隆明〈未収録〉講演集』(筑摩書房)内容見本と、宮下和夫・宿沢あぐり作成の「吉本隆明全講演リスト」を、三月書房さんよりいただく。 今日の記事表題は、吉本隆明『日時計篇』第395篇に出てくる詩句で、推薦文で吉増剛造がそれについて書いています。とてもよい文章なので一読をすすめます。

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赤瀬川ボックス

ザ・ペイジを見ていたら、赤瀬川原平が10月26日に亡くなったと出ていた。 仕事が立て込んでいて、そのことは忘れた。心が乾いていて、一つのことに立ち止まれない。 帰途、普段はしないのに、書店によると、『文藝別冊 赤瀬川原平』を見つけた。 さびしいなあ、と思う。 私にとって、この人は、ミシェル・フーコーの権力論をわかりやすく示している人であった。 千円札裁判は、権力対表現の自…

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あれとこれ 二人の司祭

 宇都宮美術館の月映展のチラシは、藤森静雄の版画《夜》を使っていた。  おそらくポスターも同じだと思われる。  かなり前になるが、初めて見たときの《夜》の印象は、まがまがしいものだった。死者たちを描いていると思ったからである。  しかし、よく見ると横たわる人々は、生きていて苦悩しているようにも見える。一番奥の司祭ふうの装束の人物は何を示すのであろうか。  福岡市美術館の『藤森静雄展』の図…

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『月映(つくはえ)』展チラシ

月映展チラシ。 田中と恩地にはさまれた藤森の名。うれしいですね。 版画《夜》は、よく見ているとけっこう謎があります。 付記 図版、鮮明なものに差し替えました。

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永遠の創始

 10月23日は、田中恭吉の命日(大正4年10月23日)。三木哲夫「田中恭吉年譜」(『田中恭吉 ひそめるもの』玲風書房、所収)から、墓所の記述を引いておこう。 法名は良真院達導居士。和歌山市の大立寺に葬られるが、一九八二年六月に和歌山市祢宜の歓喜寺に改葬。その後、再び改葬され、現在は大立寺に眠る。  大立寺は「だいりゅうじ」か。 ◆田中清光『月映の画家たち』。ちくま学芸文庫になるといいのだ…

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『月映』ちらし

 さて、『月映』展が、宇都宮美術館で、11月より開かれる。開催まで1ヶ月を切った。  もうポスターやチラシはできているのだろうな。誰の版画が使われるか楽しみだ。たぶん田中恭吉以外では? 『月映』1914-1915 TSUKUHAÈ 1914-1915 2014年11月16日[日] - 2014年12月28日[日] 命を削りながら作品を創り続けた田中恭吉。 死の淵か…

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没後50年野長瀬晩花展

和歌山県立近代美術館で開催中。 会期:2014年9月13日(土)−12月7日(日) 会場:和歌山県立近代美術館 1階展示室A 開館時間:9時30分−17時(入場は16時30分まで) 休館日:月曜日 ただし9月15日・10月13日・11月3日・11月24日は開館し、9月16日・10月14日・11月4日・11月25日が休館 観覧料:一般340円(270円)、大学生230円(…

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『月映』100年と『こころ』100年

どちらに関心があるかといえば、もちろん前者である。『こころ』の若い「私」が、『月映』の版画に関心を抱くとは考えにくい。 ただ、『三四郎』なら少し事情が違うかもしれない。与次郎の部屋にいっぷう変わった版画が飾られている。黒白だけで表現されていて、人物の肩先から、植物が生えているように見える。三四郎は尋ねる。とても変わっているけれど、どこで買ったのだと。与次郎は、ああ、評判の夢二式美人を買いに港屋…

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