歴史のレッスン

 昨日、早稲田大大隈講堂で開催されたジェイ・ルービン先生の講演会がNHKのWEBニュースで取り上げられている。ここ。リンクがきれないうちにどうぞ。講堂はほぼ満席だったそうだ。行きたかったなあ。  また、新潮社の『波』の新号には、村上春樹による、『日々の光』の書評が掲載されているとのこと。  ルービン先生に関心を持った人は、学問上の著作『風俗壊乱』(世織書房)もぜひ手にとってほしい。

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ジェイ・ルービン、柴田元幸公開講演会

ジェイ・ルービン先生が来日され、早稲田大学の大隈記念講堂で講演が行われる。7月30日。 ちょうど、小説『日々の光』の発売日の一日前だが、署名入り本が限定販売されるらしい。 第Ⅰ部が、ルービン先生、柴田氏の講演。第Ⅱ部が対談になっている。 詳しくは、ここ。 『風俗壊乱』のことも話題になるといいなあ。 [付記] 8月3日には、「「ジェイ・ルービンとの会話」-村上春樹から小説『ザ・…

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あれとこれ 三重吉と潤一郎

雑誌『赤い鳥』の三重吉追悼号。昭和11年10月、赤い鳥社。 夏目鏡子が「鈴木さんを思ふ」という文章を寄せていて、三重吉の半身像が掲げられている。 『漱石の思い出』でも鏡子夫人はこの写真に触れており、実際会うとまるで違っていてがっかりしたと書いている。明治38年頃のことである。 谷崎潤一郎『青春物語』(昭和8年8月、中央公論社)には、豊富に別刷りの写真が収められており、そ…

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大正6年版『人魚の嘆き』の一枚の挿絵

 山中剛史氏に 「「人魚の嘆き」挿画考」(日本古書通信、2003年3月)という文章があって、ネットで追補されたものも公開されている。ここ。  山中氏は、ネット版で、次のように記している。 大正6年版『人魚の嘆き』挿画は、書物のどこにも銘記されてはいないが、従来本間国雄によるものと言われてきた。それは、浩瀚な橘弘一郎編『谷崎潤一郎先生著書総目録』第壱巻(ギャラリー吾八、昭39)という現在谷…

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文庫本の挟み込み広告⑩

集英社文庫、冠木新市企画・構成『ゴジラ映画クロニクル1954〜1998ゴジラ・デイズ』(1998年7月)。 惹句は、ひとりの時間を、大切に…」。泳ぎながら読書はないのでは…。 扶桑社文庫、やくみつる『やくみつるの原色トイレットペーパー大全』(1994年5月)。 惹句は、「千の天使が読書する」。

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文庫本の挟み込み広告⑨

 集英社文庫版、寺山修司『海に霧 寺山修司短歌俳句集』(1993年3月)。  またまた、修造さんである。  よく見ると、腰掛けているようには見えない。うーん。

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小説『日々の光』

 新潮社の図書を検索していたら、ジェイ・ルービン先生の小説の翻訳が刊行されるではないか!  題名は、『日々の光』。7月31日、発売予定だ。  翻訳者は、柴田元幸、平塚隼介。 四六変形判で四八〇頁もあるではないか。

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菜穂子再読

創元社版で堀辰雄『菜穂子』を再読。 菜穂子と夫の黒川圭介と、都築明がすれ違う冒頭の場面はよくできている。 本心からの愛ではなく、逃避的な気持から黒川と結婚した菜穂子の心の揺れと、二人の男の心理がほぼ等分に描きこまれている。 再読したのは、宮崎駿のアニメーションフィルム『風立ちぬ』のヒロインが、節子ではなく、菜穂子であり、何か小説とかかわりがあるのか確かめてみたいと思ったからである。 ロマ…

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保田龍門・春彦展と宇治書店

昨日、和歌山近代美術館の保田龍門・春彦展に行った。 それぞれの父の像があり、100年を超える時間の流れが感じられた。 宇治書店にも立ち寄った。常連さんが本を買い、注文していた。私も買いもらしていた岩波文庫、ちくま文庫を何冊か買った。旧刊でもオビ付きである率が高いのは、ありがたい。

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芥川龍之介の恋文

 小島政二郎の『長編小説芥川龍之介』(講談社学術文庫2008年8月、初刊は1977年11月読売新聞社)を読んでいると、田端の芥川家の暮らしが描かれていて、文夫人に経済的自立権がなく、いつも鎌倉の芥川と二人だけの生活を懐かしがっていたと書いてある。  芥川文、中野妙子記『追想芥川龍之介』(昭和56年7月、中公文庫、初刊は昭和50年2月筑摩書房)にもそのことは記されていて、芥川は、養父(芥川の母の…

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