小説の王

先日、彩華堂でもとめたもののひとつ。 ちくま日本文学全集の谷崎潤一郎の巻の文庫版。 帯裏に、杉本秀太郎の解説の一節が引いてある。 谷崎は完成しているように見えるので、こうした自明のことが、理解しにくいように思える。 小説の形式の革新が行われているはずなのに、そのことは、どうでもいいことなのである。 よくできている建物をよくできていることを少しも意識せずに、通…

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2年ぶりの彩華堂

ブログによるとこの前訪ねたのは、2013年の9月。 前より本が増えている。 買うものを決めて、積み上げてゆくのだが、1冊、100円のものを買い忘れた。 文春文庫『想い出の作家たち』、2011年に出ていたのを見逃していた。写真が豊富だ。 上段右から2人目が今東光だが、若い時の写真もある。 大江健三郎の『宙返り』のハードカバーが安かった。文庫を探していたが、…

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展覧会いろいろ

◇平塚市美術館で、下記のような企画展が開かれる。 【企画展】画家の詩、詩人の絵-絵は詩のごとく、詩は絵のごとく 2015 年9月19 日(土) ~11月8 日(日) ここ。 ◇三重県立美術館 戦後70年記念 20世紀日本美術再見 1940年代  2015年7月11日(土)-9月27日(日) ここ。 ◇滋賀県立近代美術館 ビアズリーと日本(仮称) 2016年2月6日 ~…

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ジェイ・ルービン『日々の光』反響

◇8月23日の読売新聞読書欄の記事が出たようだ。未確認。 《熊谷堂 書籍よろず情報》の記事によると、「よみうり堂」14面の「著者来店」欄にのったようだ。 ◇「ジェイ・ルービンさん 日系人収容所を舞台に描く」という記事が、2015年8月24日の日本経済新聞の夕刊に出たようだ。 ◇「時を超えた和解の物語 村上春樹小説の英訳者ジェイ・ルービンさん、小説「日々の光」」という記事が、8月25日の朝日…

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1920年代の今東光

今日はとりあえず、写真だけ。 〈つづき〉左は、中央公論社、昭和53年1月刊『十二階崩壊』。右は、インタビュー集『毒舌文壇史』、昭和48年6月、徳間書店。装釘は黒田征太郎。この時期の本は、何気ないかたちで装釘に工夫がある。  さて、今東光と言ったって、若い人は知らないだろう。瀬戸内寂聴の男版みたいな、だいぶん前に活躍した人、とでもいおうか。  『十二階崩壊』は今回再読であるが、…

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赤の研究

 主要な研究対象よりも周辺の事情が気になることがあって、もっと調べてみたいと思うことがある。  赤の研究ってあるのだろうか、と思って洋書を検索、一冊目は見事はずれてしまった。  REDという本(Busuttil, Stephanie)で、赤い色の研究かなっと思って注文すると、赤をモチーフにした写真集だった。本も真っ赤、写真も赤ばかり。気持ちが落ち着くような本ではない。解説を読んで注文したのに…

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