河本亀之助の伝記が出ます!

 かねてから、田中英夫氏が私家版「洛陽堂雑記」で探索を続けてきた河本亀之助(こうもと・かめのすけ)の伝記が本の形をとります。河本は、洛陽堂という出版社をおこし、竹久夢二のコマ絵画集や雑誌「白樺」、創作版画誌「月映(つくはえ)」などを刊行しています。  版元は、大阪の燃焼社。書名は『洛陽堂河本亀之助小伝 損をしてでも良書を出す・ある出版人の生涯』。予価は、3200円+税。  副題が物語っている…

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ちりがみ文章

十一谷義三郎『ちりがみ文章』。先日、扶桑棚で買い逃したのを、残っていたら買いますとおねがいしてあったもの。やはり、迷えば買え、というのが古本の鉄則か。しかし、一度も研究に役立っていない高価な買い物もある。 十一谷義三郎も研究が少ない。「谷崎潤一郎小論」というのが気になって、やはり一箇所おもしろい指摘があった。再録されて知られているのかもしれないが。『唐人お吉』ものも気にかかる。 〔…

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椅子にすわって書く潤一郎

谷崎潤一郎『饒舌録』(改造社、昭和4年10月)収録の、「「九月一日」前後のこと」を読んでいると次のような一説がある。日付は、もちろん関東大震災をさす。 私は結局、書き物が忙しくなり出すと、原稿を抱えて何処かのホテルへ逃げ込まなければならなかつた。(私は西洋流に椅子に着かないと書けないのであつた。)それでその後約一箇年ばかりの間は、花月園ホテル、フジヤ・ホテル、海濱ホテル、熱海ホテル、はふや…

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月映(つくはえ)展展示風景

和歌山近美のフェイスブックで見つけました。 東京ステーションギャラリーでの展示風景です。 ここ。 〈付記〉 東京ステーションギャラリーのフェイスブックにつくはえ(月映)展のバックヤードをとらえた写真が出ています。和歌山近美のスタッフが奮闘しています。作業の様子がわかってけっこうおもしろいです。  作品もですが、マットの色も見てくださいね。ここ。 〈付記2〉関連催し。日比谷図書文…

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つくはえ(月映)展の図録

 つくはえ(月映)展の図録は、当初は、新品CDのようにコーティングされていたが、愛知県美の時から、ボックス入りになった。角がつぶれやすいのをさけるためらしい。写真左はコーティングをはがしたあとのものである。  図録には功罪があって、見ていると、オリジナル初見時の感覚がなくなってしまうことがある。わたしの場合、月映の版画に関しては、何度も見ているので、図録の複製を見ると、かえって、…

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つくはえ(月映)関連記事

これまで書いた主な記事をリンクしておきます。 月映(つくはえ)の語源 長野まゆみ、田中恭吉にふれる 長野まゆみ、田中恭吉にふれる 続き 生命の芸術(その1) 生命の芸術(その2) 生命の芸術(その3) エンブレムと象徴主義 『田中恭吉 ひそめるもの』

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