恩地展に

思い切って恩地展に。 有島生馬の小説『死ぬほど』の装丁がすばらしい。 油彩画も実力がある。 立体感覚が豊かなので、版画でも成功したのだろう。 ぐろりあものぞく。 黒っぽい本は拾えず。 三茶で谷崎を2冊買う。 出がけにワゴンで金井美恵子の猫本をみつけた。 三茶ではカバーをかけてくれるのだ。 東京駅地下で、海洋堂のガチャポン市に出会う。

続きを読む

ジュンク堂千日前店閉店

 「巨艦、姿消す」というような印象。ここ。  亡くなったSさんがバスケットにあふれんばかりに本を買っていたし、カフェでは、ちゃらんぽらんの大西さんをたびたび目撃した。  たいていの本はここでそろったのに。

続きを読む

『キャットニップ』第1巻

本屋でおまけの『きらら』をもらう。目当ては、大島弓子の「キャットニップ」。もう50回を こえているのか、と思って頁を繰ると、なんと、第1巻が発売されているではないか。 すぐ見つからないかもしれないが、本屋に走らねば。 大島さんとハルノさんで、ネコをめぐる長編対談をすれば、おもしろかろうと思う。 〔付記〕なんと、2014年秋の発売である。まったく気がつかなかった。

続きを読む

「異端者の悲しみ」についての新見

 『高知大国文』第46号(2015年12月、高知大学国語国文学会)に掲載された、大黒華「谷﨑潤一郎「異端者の悲しみ」成立考」という論文がおもしろい。  内務省警保局長永田秀次郎、及びその前任者の検閲観を新聞記事に探り、前任者との考え方の違いを指摘し、また、瀧田樗陰旧蔵自筆原稿を用いて、新たな芸術的出発について触れた末尾一節について、新見を披露している。  推論も含むが、永田秀次郎への踏み込ん…

続きを読む

夫婦函

 ちょっと前に、記事にしてあとが続けられずにほっておいた、そのつづき。  谷崎潤一郎『初昔 きのふけふ』(昭和17年12月、創元社)の装幀は、佐野繁次郎である。  開くようになった箱は、夫婦函というのかな。谷崎は、戦後の『幼少時代』でも夫婦函を使っている。  私が知るいちばん古い夫婦函の事例は、綱島梁川の『病閒禄』である。もうあと2,3回、開閉すると外れてしま…

続きを読む

恩地孝四郎展図録、おもしろし。

 東京国立近代美術館の恩地孝四郎展は、2月28日までである。  和歌山県立近代美術館に巡回するのは、4月29日~6月12日。  左は1994年に宮城、横浜。和歌山の3館で開催された恩地孝四郎展の図録。「色と形の詩人」というくくり方には、抒情性が感じられる。今回は、どちらかというと、抽象への志向に力点が置かれているようだ。  展覧会が開かれるたびに、新しいことがわかってくる。時…

続きを読む

『現代の眼』615号

 東京国立近代美術館の『現代の眼』615号(2015年12月-2016年1月号)に、恩地孝四郎展関連の文が2篇載っている。PDFは、ここから。 目次。 [On view]「恩地孝四郎展」 恩地孝四郎――「版」と揺らぎの表現 ◆和田浩一(宮城県美術館学芸部長) [On view]「恩地孝四郎展」 重力について――恩地孝四郎の一九三〇年代 ◆西山純子(千葉市美術館主任学芸員) …

続きを読む

YES

 「YES」の文字がとてもいい。  こんなエピソードを連想する。ジョン・レノンがオノ・ヨーコの展示を見て、作者と会ってみることにしたその作品。はしごか脚立がおいてあり、天井に何か文字が書いたものがはってある。上って読んでみると、「YES」と書いたあった。  記憶が間違っているかもしれないが、たしか、飯村隆彦の『YOKO ONO オノ・ヨーコ 人と作品』に書いてあったと思う。 …

続きを読む

SHINE

 ぼんやり、モーニングサービスを食べながら前の壁をみていると、英語で、「星に届け」とか「願いはかなう」とかプラス思考の警句が並べてある額がかかっている。  中央に「SHINE」と書いてある。もちろん、「シャイン」で「輝け」ということなのだろうが、「死ね」と読めてくる。  ああ、私は疲れているのだろう。

続きを読む