和歌山県立近代美術館、恩地孝四郎展はじまる!

 和歌山は快晴。快適な天候のもと、和歌山の恩地展がはじまった。  ポスター、チラシになっているのは、《海の見える窓》という1940年の版画。濃紺の三角形は海だ。  何かの向こう、何かの奥に空間があるという、恩地がよく使う画面構成。清潔で枯寂なモダンな感覚が1940年には、もう存在していて、わたしたちは、いま何の抵抗もなく窓辺に立つことができる。  東近美の展示…

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ブログ記事は初出でいいか

 かねて、考えていることをひとつ。ブログの黄金時代は、2005年、2006年あたりだろうか。たしか、雑誌『ユリイカ』で「ブログ作法」という特集があったように記憶している。その頃に一度参入を考えたが、拙ブログは結局、2010年9月開始である。その頃からあとは、もうツイッターに移行していく人が増えていった。  拙ブログは研究ノートであるので、着想のタネ、あるいは小エッセイのようなものも、たくさん書…

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印刷と版画

注文した洋書届くが、なんと2013年に翻訳が出ていた。  アントニー・グリフィス(Antony Griffiths)著、原著は、1996年版、University of California Press刊、Prints and Prinmaking An introduction to the history and techniques. 翻訳は、越川倫明他訳『西洋版画の歴史と…

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ジャズの流れる店で

 調べものに疲れて、一服。ジャズの流れる店で、物思い。人生の行く末? ちゃんと研究できるか? それもあるが、目下の悩みは、ついに本で床が見えなくなってきたことである。書き物でアウトプットしてすんだら整理していくことも考える。だが、このところ、ずっとアウトプットできていない。本はふえるのみ。 ◇いろいろ ○水無瀬か山崎あたり、阪急とJRが接近して並行走行するところがあるが、こちら…

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天三おかげ館

 杉本梁江堂天神橋筋店は、天三おかげ館の2階の通りに面した側に越してくることがわかる。  ハナ書房は、階段を上がって奥の方である。  「南森町古本ガイド」。天三、すなわち天神橋筋3丁目、というほうが、こちらにはわかりやすいが、裏表紙には、「商店街の1丁目から3丁目あたりにかけて、南森町駅から半径1㎞周辺に自然と古本屋が集まり」云々とある。

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きもの勉強

 上は、大野らふ・中村圭子『谷崎潤一郎文学の着物を見る』(2016年3月、河出書房新社)。弥生美術館の展示にあわせて刊行されたものか。  短編「秘密」の女装の際の着物が復元されている。また、いろんな挿絵が収録されていて便利である。   下は、花柳正太郎『きもの』(昭和16年11月、二見書房、著者自装)。「長襦袢」の一節から引用する。 裾を敷いて座つた場合、きものの裾の合せ目から…

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恩地孝四郎展、和歌山近美チラシ

東近美とは、また雰囲気が変わって、おもしろいかも。「版に重なるこころ」。ここ。 [付記]17日まで、「宇佐美圭司回顧展 絵画のロゴス」。この人の絵、好きだが行けない。 コレクション展は、「特集 謄写印刷工房からー印刷と美術のはざまで」、ここ。

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プリント配ります

 教室で先生が「それではプリントを配ります」というようになったのはいつごろからか。プリントはもちろん印刷物のこと。子供の頃は謄写版だったが、それも「プリント」だったか。  なぜこだわるか、というと英語のprint,printingは、印刷から版画まで含む概念であるが、日本語のプリントは、印刷物のみを指すからだ。  木版の研究は盛んであるが、それ以外の印刷手法についてはそんなによい本が手元にな…

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