自動出庫

 今使っている図書館は、端末の出庫ボタンというのをクリックすると、5分以内に所定の棚に本が出てくるという仕組みになっている。  大病院の調剤薬局の表示板みたいなスクリーンがあって、「出庫準備中」とか「出庫完了」とか表示される。  いちいち、申請票を書いたりしないでよいので、すこぶる快適である。  図書館は本を借りて読むところであるが、調査をするところでもある。  どんどん借りて、…

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間合い

 新快速ですわれず、高槻で席が空いたので、すわろうとすると、女性客と鉢合わせの状態になったが、こちらが一瞬早かった。    もう一つ席が空いてその人もすわれた。  間合いがある。

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天牛書店江坂店

 通院の後、時間に余裕があったので、天牛書店江坂店を訪ねた。  北大阪急行で、江坂を過ぎる時、昔は車窓から店が見えたのだが、今は見えない。  緑地公園で降りて、阪急オアシス側に出て、国道より一本内側の道をたどると、緑も濃く気持ちが良い。車中から見えないわけで、店の背後に大きなビルが立っている。  おそらく、10年ぶりくらいの訪問である。  人文書は安い。見つくろって、最後にまと…

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口中アフォガードのすすめ

 バニラアイスクリームに熱いエスプレッソを注ぐ。それがアフォガードだ。  そんな馬鹿げたメニューがあるわけないと思っていたが、今までに2回食べたことがある。  2回とも、美味しくはなかった。コーヒーをかけすぎたのかもしれない。  2回目の時、シェフは、アフォガードは溺れるって意味で、まあ遊びみたいなもんです、と言っていた。  それで、ある時、熱いホットコーヒーと、バニラアイスクリームを、…

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マグカップ

 あらゆるところに本があるので、マグカップを置く場所が限られてくる。机上やラックの隅っこになるので、うっかり落として割ってしまうことがある。そればかりか、コーヒーが残っているときは、本にそれがかかり惨状を呈することがある。茶色染みの本がけっこう増えてくる。ああ。  気に入ったマグカップが全部壊れたので、買いたいと思うが良いのがなかなかない。  MUJIで真っ白なものを見た。シンプルでよいので…

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恩地孝四郎展に寄せて

 昨日今日と、和歌山県立近代美術館の恩地孝四郎展は、どうだっただろう。図録はだいぶん売れたのかなあ。  さて、恩地孝四郎について、初めて知ったのは、1930年代の『飛行官能』(1934年、版画荘)によってである。30年代モダニストの一人だと考え、創作版画のことなど何も知らなかった。ただ、図版で知る『飛行官能』は、すごくかっこいいと感じた。  和田博文『飛行の夢1784−1…

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有島生馬『死ぬほど』

 恩地孝四郎展でも展示されていたが、有島生馬『死ぬほど』(春陽堂、大正9年6月、図版は同月の再版)は、菊半截の小型本ながら、未来派風の表紙画は、目を引いた。  きょうは、扉を紹介しておこう。この時期の線描が好きである。奥にあるのは眼球だろうか。向こう側から見ている=奥から見られている、というモチーフは、主客の転倒を暗示している。  『死ぬほど』とは、歌謡曲風の題名だと思う方がおられ…

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車輌でひとり

みなとみらい線で、車輌で自分ひとりになる。海外ドラマみたい。 面白い広告を撮る。 こういうノリも減ってきたなあ、と思う。 京浜東北遅れているので、東海道、中央で御茶ノ水へ。東京古書会館を覗く。80年代のものを拾う。池田満寿夫が見つかった。種村の対談集。先日読んだ本に、対談集はその人の思想の大要を知るのに便利だと書いてあったので。 田村で、青版の谷崎『初昔きのふけふ』を購入。これ…

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100年目に出会う夏目漱石

神奈川近代文学館の表記の展示を見る。打合せを兼ねて。 充実した展示で、ギャラリートークも長くなく要領を得ていた。 読者のハガキが出てきて、「先生」と呼びかけているものがある。 展示で一番目を引いたのは、橋口五葉デザインの原稿用紙の版木と紙型の展示。 版木はインクが付いているらしく黒い。 夢二展のとき、町田国際版画美術館に出ていたコマ絵の版木も黒かった。 紙型は凸版になっているので、これで刷ったの…

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本が見つからない

この一週間、書物に取り組まなければならないが、ずっと必要な本を探している。 すぐわかるように、取り除けておいたものが見つからない。 蔵書をイメージで管理できなくなっている。危険信号だ。 印刷史に踏み込み始めたが、際限がないような感じ。よい文献目録がないかなあ。 版の表現の交代をきちんとトレースしたいのだが、わからないことが多い。 伊東深水の挿絵画家時代の研究はないのかなあ。

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