ジェイ・ルービン『村上春樹と私 日本の文学と文化に心を奪われた理由』

 村上春樹の英訳者にして、『風俗壊乱 明治国家と文学の検閲』(世織書房)の著者であるジェイ・ルービンさんの日本語で書かれたエッセイ集が出ます。  東洋経済新報社、11月11日刊の『村上春樹と私 日本の文学と文化に心を奪われた理由』。  目次を紹介しておこう。 第1部 ハルキと私と作品と 村上春樹さんからの電話が私の人生を変えた 村上さんを撮らず、自分の脚を撮ってしまった 世…

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長田幹彦『青春時代』新潮社版

 昨日のことだが、大事な用事を終えて、恵美須町の近くまで行ったので、文庫櫂に立ち寄る。  上記の新潮社版『青春物語』ほか、仕事に必要なものを購入。  新潮社版は、出版東京『青春時代』(昭和27年11月)とは内容が異なるので、目次を紹介しておこう。 新潮社版『青春物語』1955年10月 待合政治の内幕(第一話〜第五話) 祇園の女たち(第一話〜第五話) 伊勢放浪(第一話〜第三話…

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アラビカ種

コーヒー豆屋さんに、電話すると、神山という銘柄は、なくなり、サファイア(?)というのになるという。 業者は同じで、アラビカ種の豆だという。どんな味かなあ。 人待ちのカフェの壁に、アラビカ豆のことが書いてある。 高地でできる。育てるのは難しい。 けれど飲むのにはとてもいい。 へえ、そうなのか。 通販でゴッドマウンテンを注文してみたが、昔の味とはちがう。 味覚は、それだけ…

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漱石と三越(つづき)

 さて、長田幹彦の回想記『青春時代』における、近松秋江の発言だが、前回の記事では触れなかったところを紹介しておく。  春陽堂の番頭から聞いた話となっていて、夏目家に呼び出された番頭は、怒りの大きさに店にとって返し、「和田氏」(和田篤太郎か)とともに詫びたが許されず、「それ以後はすべての版権が大倉書店に移り、春陽堂は辛うじて今迄のものだけ出版を許されるという羽目になつた」とある。また、大倉の印税…

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「動き出す!絵画 ペール北山の夢」展

東京ステーションギャラリーで表題の展覧会を見る。 じっくり時間をかけてみる。 ゴッホやセザンヌの後に坂本繁二郎や山脇信徳を見ても何の違和感もない。 日本の近代というのは大いなる断絶の時代で、じつは西洋の伝統に憧れがあったのだ。 坂本繁二郎の《張り物》はすごかった。オーラが出ている。洗い張りをする女性を俯瞰で描いているのだが、縁側のホーロー製の洗面器にセザンヌを感じた。 でも…

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漱石と三越

◇「日本及日本人」という雑誌には、「文芸雑事」という1頁の雑報欄があって、ゴシップ風の記事もあり、これを合本にしたらおもしろいだろうと思ったことがある。 ◇長田幹彦『青春時代』から。近松秋江と幹彦が京都で遊んだことがある。秋江は、漱石の「席貸」(待合茶屋)と同格のところにいたというのが自慢で、漱石を「目の敵」にしていた。  秋江は、「春陽堂の番頭の話」というのを幹彦によく語った。  夏目夫…

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ストリンドベルグ自叙伝

蘇武緑郎訳、ストリンドベルグ『ストリンドベルグ自叙伝狂者の告白』大正3年5月、福岡書店。 表紙には、インフェルノとある。 特徴ある顔。 鴎外と長江の序文が間に合わなかったので、再版に掲載するとある。

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日記

◇23日は、田中恭吉の命日だ。今年は覚えていた。『月に吠える』の挿絵などについて、ブログにどんどん研究ノートを上げていこう。 ◇鷗外と三越については、鷗外記念館が図録『流行を作る⎯⎯三越と鷗外』というのを出している。漱石はどうか。『三四郎』で風呂屋の広告を見るところがあった。『行人』にも出てきたはず。 ◇書類作りと、報告の準備でクタクタになる。明日は朝出なので、夜のうちに準備をしよう。 ◇…

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