○国会図書館の近代デジタルライブラリーは、だいぶん充実してきてありがたいが、書影と口絵、挿絵などはカラーにできないものだろうか。先日取り上げた『永日』も、収録されているが、図版はべったりつぶれてしまっている。
○ある場で、伝記、評伝をどう書くかということが話題になった。私以外の二人は、評伝を書いた経験を持っている。資料や研究が十分蓄積されている人物も、ほとんど資料のない人物も、どちらもむずかしい。自ら書き残していない出版人の場合など、法事の際の配布本以外には、交流のあった人々の証言や、出版物という手がかりがあるばかりだ。遺族の元に書簡や日記が保存されてでもいると話は変わってくるのだろうが。
その場では、資料が少ない場合、想像力をはたらかすほかないということだった。想像力といっても、対象とする時代の文化的なコンテクストを深く理解して、逸脱しないようにするべきではないかと思った。
誰か、てだれの書き手がそのあたりのことをエッセイにでもしてくれるとありがたい。
○ジェイ・ルービン著『風俗壊乱 明治国家と文芸の検閲』の中扉見本を見せてもらった。11月中の発売はむずかしいようだ。まちどおしいことだ。
