『版画芸術』橋口五葉特集

 『版画芸術』の2010年冬号が、「橋口五葉 アール・ヌーヴォーの日本スタイル」という特集を組んでいる。

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 漱石本の装釘や、大正期の「新版画」の美人画。
 美校の一年後輩に、山本鼎がいた。岩切信一郎氏「橋口五葉 人と作品」は、次のように記している。

在学時に互いに交流があって、同人誌『平坦』第2号(明治38年10月)には五葉も参加し「新元禄装い」と題した挿絵を掲載している。言わば、近代版画は、鼎、五葉の美校での出会いに始まり、一方は自画自刻の創作へ、一方は伝統木版の職人とのコラボ制作の版画へと開花させていった。

 『それから』の装釘を見ていて、木下杢太郎著『唐草表紙』の富本憲吉の装釘を思い出した。明らかに影響を与えているように思われる。

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 *2011年6月には、千葉市美術館で「生誕130年 没後90年 橋口五葉展」が開催され、北九州、鹿児島に巡回するという。

 *11月30日より、渋谷区立松濤美術館で、「大正イマジュリイの世界 デザインとイラストレーションのモダーンズ」が開催される。(2011年1月23日まで)