揺れる

千代田区立図書館で講演を聞く予定だが、時間があったので、近代美術館の岡本太郎展をみようとおもった。竹橋からすぐで、展示を見たあとで、ミュージアムショップで本をみていた。若桑みどりの『マニエリスム芸術論』を見つけたので、しゃがんで手にとったところ、めまいを感じた。すぐ自分ではなく建物が揺れていることがつられた照明の動きでわかった。かなり長い揺れだった。震源に近ければもっと激しく揺れてくるはずなので、じっとしていた。ショップの店員が耐震措置がしてありますといった。でも、みんなは中庭に出てしまった。
やがて、安全点検のためみんなが中庭に出てきた。アイパッドで地震速報をみるも、つながらない。ツイートが宮城北部で地震という情報をつたえていた。点検が終われば、入場できるということなので、待っていた。3時過ぎにもう一度大きな揺れがきた。4時には再開ということであったが、結局閉館ということになった。サーバーがダウンしてネットにつながりにくい。メトロは止まっているらしい。歩く人の多さでそれが推察される。この時点では、まだ事態がよくのみこめていない。竹橋から九段下はすぐなので、歩いて千代田図書館に行って、講演会は中止だと予測しつつも確認してみる。区役所は暖かくテレビの速報を伝えていた。速報の映像で只事ではないことがわかった。しばらく冷えた身体を暖めてから、神保町に出て、次の行動を決めようと思った。九段会館では事故があったらしく、救急車両が集まっている。近くのりそな銀行は待合所としてオフィスを開放していた。メールはまだ送れたので、家人に知らせた。
東京堂も早々と閉店している。まず腹ごしらえをして、宿をとった両国まで歩くことにした。キッチンンジローで、早めの夕食をとり、両国に向かった。アイパッドのマップもダウンして役に立たない。コンビニでポケット地図を購入した。人、人、人の波である。両国橋をわたったあたりで、ある人が初詣みたいだと言っている。昨日は、大空襲の日だったなと思い出す。
ツイートの情報が正確で役にたった。地震情報のサイトなどは見ることがむずかしかった。本当の危機の時は、電子機器は頼りにならない。立寄ったコンビニでは、2店ともパンは売り切れていた。