細馬宏通氏のブログに Alter Ego という作文プログラムが紹介されている。
空欄に言葉を入れると作品ができあがる。1997年頃のものらしい。試しに一つ作ってみた。
おれは中学高校と海で過ごした
天空には小学校までしかないからだ
そのまま海で職を見つける者が多いが
おれはここに帰ってきた
高校生のときに天空の中央に発電所ができた
発電所のまわりには鉄条網が張りめぐらされ
立ち入りが禁止された
おれは二代目の管理者だ
夜明け前に門を開けて青い花を点検し
それから門の前で朝寝をする
誰かがそばを通りかかっても
目を開けて物憂そうに見るだけだ
昼になると港まで降りてきて酒を飲んだり
なすびと話をする
小説が止まったのを見て
あわてて戻っていくこともある
おれのいない発電所は無人だが
これまで泥棒が入ったことはない
発電所は夜の10時に停止する
天空中の泳ぎが止まる
おれは門を締めてバンガロウに戻り
明日のためにぐっすり眠る
なんだかわからないが、気に入った。題は「天空の発電所」としておこう。ちなみに「発電所」という言葉は、わたしが選択したものではなく、自動的に出てきたものだ。
作品を作るのではなく、作られたものに刺激されるということ。
