煙突文学全集005

  中原中也『山羊の歌』(1934年12月、文圃堂)所収、「雪の宵」。引用は、冒頭2連。

  ホテルの屋根に降る雪は
  過ぎしその手か、囁きか

ふかふか煙突煙吐いて、
赤い火の粉も刎ね上る。

 火の粉が煙に混じっているのが、排出直後には視認できたわけだ。