目のスケート

  久しぶりに神奈川近代文学館を訪れる。
 『國民新聞』のマイクロを調べる。上田敏『渦巻』の初出を見る。昔は、マイクロをたくさん見ても平気であったが、垂直に移動する画面はとても疲れる。この作業のことを目のスケートと個人的に呼んでいる。
 『渦巻』は明治43年1月1日から3月2日までの連載であるが、何度か休載している。おもしろいことに、気がついた。まさかと思って目を凝らして確認してみたが、確かに同じ内容が二度掲載されている。1月16日と、1月18日が、「十三」を二度掲載している。新聞社のミスだろうか。特にお詫びなどの記述は見当たらない。こういうことは、実地に調べないとわからない。
 4日分が、欠落したり、破れたりして読めない。こういうのはマイクロ化する時に、きちんと読めるものをさがさないと、意味がないなあと思う。オリジナルを所蔵する所に、問い合わせてみることにしよう。
 今日の調査に関連したことは、いずれ、表現急行叢書?ででもおおやけにすることにしよう。

 日曜であるが、閲覧館はほとんどわたしひとりであった。

 展示館の林芙美子展を見る。中高年の来館者が多い。『浮雲』の装幀がよかった。この小説は、戦中、戦後を一貫して描いているが、そういう作品は意外にないのではないか。

〔おまけ〕
 横浜そごう8F、パンプキンチーズケーキ、ハロウィン仕様。

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