細雪 下巻

 『細雪』3巻本は、家にたった一つしかないガラス扉つき書架に収められていた。

 そのころミナミにあった天牛書店に売ってしまった。いくらだったかおぼえていない。

 ゆえあって、古書で買い求めた。そんなに高くない。

 上巻は、くずれそうなので、刊行年の新しい下巻(昭和23年12月、中央公論社)を紹介しよう。

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 上から、箱、表紙、扉、最終頁と奥付。

 装幀は、菅楯彦。

 もう誰かが言っていることだと思うが、下巻の妙子の運命には、戦後日本に対する悪意がこめられている。

 雪子をおそった〈下痢〉は、まだつづいている。