どこかの誰かのブログで推薦してあり、病院帰りの書店で見つけた。
玉川重機『草子ブックガイド①』(2011年9月、講談社モーニングKC)。帯裏。
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電車内と、美しい夫人がいるカフェで読了。
草子(そうこ)のヘアスタイルと、古書店、青永遠屋(おとわや)の飼い猫、しおりの凶眼(?)がよい。
猫のしおりのグッズがあったら購入するかも。
ブックワーム少女の名作ガイドといってしまうと、おもしろみがつたわらないかもしれない。
最近多い、名作の再話(リテール)ものの一種であるが、絵が描き込んである。絵の情報の多さにとまどう人もいるかもしれないが、諸星大二郎や花輪和一がよい人には抵抗はないだろう。
草子をめぐる物語は、人情ものの定番で、少しマンネリズムがあるが、続けていくために、それは不可避でもあるだろう。最低、5巻は読みたいと思った。
コマ割りは、工夫があって、日本マンガ史のエッセンスの上に成り立っている。
ヒロインの眉は、ペンで丁寧に描かれている。手描きの懇切さが、心に降り積もるような感触。ストーリーよりも、その感触がたいせつだと感じた。
「2冊め」(第2話)で、トーマス・マンのものとされる、次のような言葉が紹介されている。
「蔵書は星空を眺める時の感情にも似た感情を呼びおこす事がある」
