『定本高浜虚子全集 別巻 虚子研究年表』(昭和50年、毎日新聞社)。
全集の最終巻など、部数が少なく、重要な内容のものを「ききめ」というのだった。
ただし、この本は廉価であった。
おもしろいのは、虚子評論の内容を数行で要約し、また論敵、例えば碧梧桐の主張も要約してある。他者の虚子評価についても触れている。
こういう、やり方は役に立つ。何気なく読み進むうちに、虚子の主張の時間系列が理解できてくる。
花鳥諷詠を唱えたのは、昭和2年。しかも、はるか後の第二芸術論を先取りするようなことを自ら述べている。
