戦争と美人絵はがき(その2)

 じつは、美人絵はがきは戦争と深い関わりがあり、兵士慰問のために使われたということは、過去記事《戦争と美人絵はがき》で書いた。
 先日、入手した宮武外骨の雑誌『スコブル』大正7年6月号を見ていると、「松の里人」名義で「美人絵葉書で敵軍を全滅す」という記事が出ている。
 第一次世界大戦での出来事と思われるが、英国、ドイツの兵士とも、美人絵はがきを塹壕生活の慰安としていた。塹壕を占領するとその壁に飾られていた絵はがきの争奪が始まる。ここに目をつけたドイツ参謀部は、絵はがきに触れると爆発する爆裂弾をしかけ、多くのイギリス兵が犠牲になったというのである。
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 もとになっている『ポピュラー・メカニック』という雑誌については未詳である。
 美人絵はがきが兵士慰問に使われたのは、日露戦争がはじめだったのか、その点も気になるところである。

 『スコブル』が気になったのは、画像図版と活字の組み合わせで風刺的記事を構成しているからである。この記事の挿絵は金属版らしいが、写真網目版の率が増えている。

〔付記〕weblioによると「ポピュラーメカニクス(Popular Mechanics)は1902年1月11日にヘンリー・ヘイヴン・ウィンザー(英語版)によって創刊された通俗技術誌で、1958年以降はハースト・コーポレーションより発刊される。」。

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