雑誌『藝文』のこと

 小磯記念美術館の藤島武二展には、藤島が表紙を描いた『藝文』という雑誌が展示されていた。
 過去記事《佐々木なにがしの傑作『薬草採り』とは?》で紹介した、作家長田幹彦が「ネオ・ロマンティシズムの全作品を通じて僕が今でも一番高く評価しているのは、「藝文」という雑誌に出た佐々木という人の「薬草採り」という作品である」という発言に出でてくる『藝文』のことだと思った。

 所蔵している愛知大学図書館のデータでは、次のようになっている。
藝文 / 京都文學會
ゲイブン
巻次・年月次1年1号 (明43.4)-22年3号 (昭6.3)
出版・頒布事項東京 : 開政館出版部
その他の標題異なりアクセスタイトル:芸文
ゲイブン
注記出版者変更:開成館出版部(明43.4)→金尾文淵堂(明43.9)→鶏声堂書店(明治44.11)→肇文社(大7.2)→内外出版株式会社(大12.2)
注記出版地変更: 東京→京都 (大7.2)
 藤島展図録のキャプションでは、鶏声堂書店となっているので、この雑誌である。
 巻号不明だが、謎の作品『薬草採り』に一歩近づいた。

 *公開されている野田宇太郎『異国情調の文藝運動』