伊上凡骨の技量について

伊上凡骨(いがみぼんこつ)は、「明星」や「光風」で活躍した木版彫刻師。
さまざまな技法を試み、木版画の可能性を実践的に示した。
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これは、「明星」巳歳第参号(明治38年5月)に掲載された三宅克己の《明治座二月狂言の見物》である。
右下にK・Mのサインがある。

目次では、絵画三宅克己、彫刻伊上凡骨と記されている。「彫刻」は木版の彫りのこと。
目次末尾に図版について一括の記述があり、そこでも「木版彫刻 伊上凡骨」と出ている。
「木版画印刷 松本印刷所」とあり、機械刷りであることが推測される。
この版画では、チョーク画(パステル画)のタッチを復元しようとしている。

左の方形画面の左端の人物の頭部の拡大図をかかげる。
S20180827_004のコピー.jpg
突き彫りで中間トーンを出している。
*ナノキャプチャPRO使用。