古本日記 火野葦平のグラフィズムの巻

ツイン21は11時開始なので、しっかり家事もして、10分前に会場に到着。オタさんにあいさつしたあと、上島珈琲店で550円のモーニング。
夫婦連れ、親子連れで人が多い。

まず、池崎書店のところで、茶色っぽい本を中心に見る。

今日は、あまり仕事に必要ということにこだわらず、自由に見て選ぼうと思った。
また、秋は古書市も多いので、予算を定額に設定して超えないように選書することとした。

池崎書店では、火野葦平を2冊。『随筆 珊瑚礁』(東峰書房、昭和17年5月)と、『土と兵隊』(改造社、昭和13年11月)。
前者には、開戦の詔勅の日、神々が進軍していくまぼろしを見た、というようなことが書いてある。
後者は、五味渕典嗣『プロパガンダの文学』で、『麦と兵隊』のグラフィズムについて言及があり、見てみたいと思っていた。姉妹編の『土と兵隊』にであったというわけである。帯、元パラつきである。帯に「詩人軍曹火野葦平」とある。
装幀は中川一政。こうした本に出会えるの古書即売会の醍醐味である。。
写真が入っている。食事洗濯の風景と、砲撃進軍などの情景がまじっている。
「進攻」と題された一葉をあげておこう。
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河岸を変えて、桜楓社版の中村幸彦『近世小説史の研究』を500円で。

松木貞夫『本屋一代記 京都西川誠光堂』(1986年11月、筑摩書房)。明治期開業の本屋の歴史というのは、めずらしいのでは。

文春文庫版、井上ひさし『東慶寺花だより』(2013年5月)。こんなのを書いていたんだ。もちろん駈け込み寺を素材にした連作。小説よりも講演記録「東慶寺とは何であったのか」に興味がわいた。

最後に駄楽屋でミホミュージアムの蕪村展図録。これのみ仕事の仕込み。

総額は予算を300円ほど超えた。

野呂邦暢の帯付き美本や、藤沢桓夫の小説本があったがスルーした。

大阪古書会館でも見かける人が、講談社文芸文庫のバーコードに光を当てて、スマホを検索している。何をしているのだろう。

直帰して、仕事の仕込み。