服部亮英『漫画漫文もぐらもち』(大正14年3月10日、紅玉堂書店)。
絵入り本を集める中で見つかったもの。
「パラソル一代記」。N伯爵夫人から小間使いのM子に結婚祝いとして与えられたパラソルの一生。
仕立て直すが、流行遅れとなり、また、はやりにあうようになって久しぶりに取り出したら、ネズミに食われていたというオチ。
作者服部亮英のことがわからなかったが、ひょんなことから判明。
『清水勲・猪俣紀子『日本の漫画本300年』(2019年1月、ミネルヴァ書房)の『ヘボ画集』の紹介記事(109頁)に、「服部英郎は後の服部亮英で、山田実と同級生(東京美術学校西洋画科・大正三年三月卒)である』という記述があった。
そうか『ヘボ画集』は漫画とみていいわけだ。過去記事《ヘボ画集》。上記書には「明治も末年になると、コマ画は漫画と抒情画に分裂していく」(109頁)という指摘がある。
山田実という人も調べるとおもしろそうだ。
「漫画漫文」という言い方は大正期に見られるが、上記書に「彼(引用者注ー岡本一平)の漫画のスタイル「漫画漫文」は、親しみやすくユーモラスな漫画に、従来のキャプションより少し長めの洒落た文章が付いたもので、大正漫画の流行スタイルになった」(112頁)という指摘がある。
*文庫櫂で2野口と記憶。
