古本日記 蔵書整理をすすめつつ

🔷蔵書や書類の整理をしていると、本を買わなくなる。整理と購書は方向がまったく逆だからである。

先月からこれまで、新刊書店に3度ほど出向いたが、1冊も購入していない。とにかく、身の回りを整理して、絞ったテーマの書きものに着手したい。しかし、なかなか整理が進まないというのが現状。

あまり、本を買わなくなったが、まったく買わないわけではない。『ユリイカ 総特集安野光雅』に「〈文学の絵本〉の軌跡を追って」という文章を寄稿したが、準備のために、安野の文集をたくさん読んだし、鷗外訳『即興詩人』は、オリジナル初版で購入し、読んで得るところが多かった。

今見ると、アマゾンで総特集は雑誌で1位である。『現代思想』のように、ぎゅうぎゅうに活字が詰まった感じになるのかと思いきや、大きめの判でゆったりした組みだったので読みやすい。

文学と美術の交流というテーマは、わたしに残されたテーマのひとつなので、この領域についてはかきたいことがあり、本は購入していく。

🔷よく行く古書店に、『間島一雄書店 間島保夫追悼文集』(2004年12月)があったので購入。
このブログで、アクセス数が多いのは《松尾少年が漱石に尋ねたこと》という記事。6月もかなりアクセスがあった。理由はわからない。レポートの種にするにしては少し時期が早いし。

『こころ』の感想を漱石に書き送った小学生の少年に対しての、漱石の返信が残っていて、保存されていたが、そのことがわかるきっかけを作った前川清二についての記事を、間島保夫が書いていて、それに関連する文章が追悼文集にあるのではないかと思っていた。
出久根達郎の「陰徳なるかな」、前川のお孫さんの竹田道子「漱石と祖父のこと」が収められていた。

🔷金澤文圃閣で『大正イマジュリィ』2号(2006年)を購入したら、おまけに『文献継承』37号がついていた。
オタさん、書物蔵さん、蔵書印さんがアンケートに答えている。
押し詰まった現在しかないわたしには、未来がある方たちが少しまぶしく見える。
IMG_0437.jpg