太田三郎《カツフエの女》追記

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この絵について、太田自身の解説が見つかったので紹介しておこう。

 その頃、京橋の日吉町に日本ではじめて出来たカッフェの、カッフェ・プランタンの女を題材とした私の絵が、文展で優賞を得たことは、画かきの女房としてはまだ初心な妻にとって、大きい喜びであった。しかし、モデルにした女のひも(引用者注−「ひも」に傍点あり)らしいのが、ときおり来て玄関に座りこんで、女に逢はせろと云ってきかないのには、はらはらさせられたやうだ。

出典は、太田の妻への追悼本『厨屑(くりやくず)』(昭和30年7月31日、編集発行太田三郎)である。

カフェはプランタン、絵の写実性を信頼するならば、内装もリアルである可能性がある。

また、専業モデルではなく、実際のカフェの女給をモデルにしたのだろうか。