先日、本を整理しに行った古書店でワンコインで見つけた。
斎藤隆三『大痴芋銭』(昭和16年7月、創元社)。
斎藤は『元禄風俗志』を書いた民間史家。
斎藤については、「夏目漱石『三四郞』注釈ノート : 「高等モデル」と「元禄」について」で書いたことがある。
『画題辞典』(大正14年10月、博文館)は、よく使う。
パラパラ読んで、あっと思ったのは、コマ絵の画集『草汁漫画』の成立過程が詳しく記されていること。
夢二の『夢二画集 春の巻』の参考になる。
芋銭の本名は茂吉。
号は、「芋を喰ふ銭さへ得るならば事足りる」という意味だ。のちに『徒然草』の芋喰和尚として知られた真乗院盛親(*原文は盛観と誤記)僧都に「ひきつけて解釈するやうになつた」という。
『徒然草』第60段。仏法を説く談義の席でも芋を食っていたとある。
