きのうは、田中恭吉1912年日記の家系図引用のところ、がんばったが、やはりなかなかすすまず、今日に持ち越した。
気分転換のため、遠隔地の古書店に査定依頼をするための写真撮影。
書きものや調べものと同時に家の整理などができない。きょうは整理に時間を使うことに。
少し暗くなってから、買い物に出る。
気温20度くらいで気持ちがよいので、大きな書店に足を伸ばすことに。
目当ての林哲夫編『喫茶店文学傑作選』は、面陳はなく、棚に1冊だけ残っていた。
おまけが置いてある場所で、scriptaと『未来』の秋号もそれぞれ1冊残っていたのでラッキー。
帰宅して、初ミカンを食べながら、本を見る。
書店のカバーも、色が濃くなって前よりいい感じである。
なんとなく、最後の1編、山田稔『街の片隅で』を読む。すごくおもしろい。
三月書房が出てくる。本をなるべく買わないようにしている作者も三月書房の行きとどいた棚を見るとつい買ってしまう。
『林芙美子 巴里の恋』と『詩礼伝家』。
前者は、文庫版ではなく単行本の方だろう。
宍戸恭一氏が芙美子の表紙写真(今、調べると、タクシーから降りる帽子をかぶった芙美子の写真である)を見て、「粋なもんですな」と言う。
作者は少し北にある進々堂の支店に入る。
芙美子の本のたまたま開いたページ。「フィリップは、私の心のいこひだ。」
芙美子はフィリップが好きなのか。
そして、最後の1行。「私のなかを片隅の小さな時間が流れていく。」
ああ、とてもいい。
1970年頃、三月書房で本を買うと、少し北に歩くとコロラドコーヒーという店があってそこで本を読んだことを思い出した。
