笠井彦乃展図録

『「夢二」永遠の女(引用者注−ルビ「ひと」) 笠井彦乃』展図録(平成19年3月、中央区教育委員会・中央区郷土天文館)。

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表紙画は、笠井彦乃の女子美術学校の卒業制作《御殿女中》(1916年)。

両サイドは、竹久夢二と共作した帯。

noteで《竹久夢二『山へよする』研究》の連載を始めるとき、この図録がないと困ると思っていた。

A4判28頁のうすいものだが、初めて見る写真も多く、解説にも初めて知る指摘が散見する。

入手できてよかった。

笠井彦乃の画家としての力に疑問符をつける人もいるが、表紙に使われている《御殿女中》を見たとき、女性日本画家の表現につながるものを感じた。たとえば、同世代で早逝した池田蕉園に通じるものがある。
健康であったなら、独自の境地をひらいたに違いないと思う。

絵葉書で、女子美の先輩にあたる栗原玉葉の作品を見たときにも似ていると思った。この絵葉書は買い逃してしまった。

竹久に教えを受けても、竹久の色に染まってしまわないところに可能性があったのではないか。

『山へよする』の装幀についても、気がつかなかった指摘があり参考になる。





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