否定は肯定をふくむ

Xの世界で話題になっていること。

@niina_norikoさんの12月8日のポストを引用する。

「AではなくBだ」と言うと「Aなのか〜」と受け取る人がいるの、冒頭の部分が印象に残るから「Bだ、AではなくB」という言い方にすることあるんだけど、最初の時点で「はあ?」という反応で、「いやこれAと言われてるんですけどね、Bなんですよ」と言ってるうちにやっぱり「Aなのか〜」と受け取られがち


「へえ」、そんなことがあるんだ、と気になった。

それをうけて、12月9日に@djseiru_hinanさんがつぎのようにポストしている。

AIも全く同じ受け取り方をする時が珍しくないので、否定形は機械にとっても人間にとっても処理が難しいのだと思う

これを見たとき、三浦つとむの『日本語はどういう言語か』(講談社学術文庫版)における、否定形の表現の認識過程の分析を思い出した。

三浦は、「雨が降らなかった」という表現は、いったん予想として雨が降る状態を想定し、その上でそれを打ち消している、と説明している。

「Aではない」というのは、Aの状態をいったん呼び出してそれを打ち消しているといえるだろうか。

1990年代に、三浦の日本語分析が、コンピュータ言語処理に役立っているということを聞いたことがあるが、その後を追跡していない。






この記事へのトラックバック