少し前に、竹久夢二の短歌が収められている春草会歌集『雑草』(昭和2年3月10日、大学書房)を入手することができた。
古書店目録の福袋の中の一冊の目録に、この本を見出すことができた。
先を越されるかと思ったが、残っていた。
この本は、竹久の『山へよする』研究のためにぜひ必要であった。
価格は、高めの新刊3冊分程度である。見のがすと次に出てくる可能性は低いので、手持ちの本をいくらか整理して購入費用に充てた。
noteで、簡単に内容を紹介しようと思ったが、書き始めて、『山へよする』研究の1章としてきちんと調べて書いた方がよいという判断になった。
春草会は、医師岡田道一、歌人茅野雅子が代表をつとめ、結社に理念があるわけではなく、集った人びとが自由に歌を詠むというあつまりであった。
『雑草』という歌集名は、そうした自由さの表明のように感じられる。名もないが野に自生するという含みがあるのだろう。
岡田とのつながりから竹久は春草会に参加したと思われる。
竹久の『山へよする』の出版記念会の主催は春草会であった。茅野雅子は『山へよする』に序歌を寄せている。
国会図書館の新サーチでひくと、雑誌『三越』に1ページの「春草会詠草」という記事があって、同人たちの歌が掲載されている。
詠草から、漢字1字か2字の詠題が歌会ごとに出されたことがわかる。
竹久夢二は短歌だけではなく、短歌と自分の関わりを記した1ページのエッセイを寄稿している。
少しずつ書きためて、順次公開することにしよう。
『山へよする』研究の3回目は、レファレンスの結果がわかりしだい、公開予定である。
【編集履歴】
2024/02/10 10:33 誤記修正。
