和歌山出身の創作版画家、田中恭吉の日記の翻刻、注釈作業のメモ。
*田中恭吉については、和歌山県立近代美術館の《コレクション展 2022-春夏 特集:生誕130年 田中恭吉》の紹介記事を参照。
『原稿用紙』の翻刻が2万字を超えた。注釈は最低限にしているので、ほとんどが本文である。
市販の日記と違って、字数が多く、たてよこ方向を変えて書いているところもあり、なかなか骨が折れる。
大熊信行の短歌が3首紹介されているところがある。
大熊は昭和に入ってから口語歌で活躍する経済学者である。
大正2年ごろは、どこで書いていたかというと、土岐哀果がこの年9月に東雲堂書店から刊行した『生活と芸術』ではないかと推測される。
『生活と芸術』は復刻版があるが、つねづね利用している図書館には架蔵がない。
総目次がないかとさがしていると、「日本の古本屋」で、『『生活と芸術』解説・事項索引』が2000円で出ているので、注文した。おそらく復刻版についている冊子である。
今日届いたものを見ると、総目次はないが、全記事の事項索引がついている。機能的には総目次とおなじである。
調べると創刊号から継続して、大熊信行が短歌を寄稿している。
田中恭吉が大熊の歌を引用しているのは、10月30日の項なので、とりあえず、3号分、いや念のため創刊から4号分、国会図書館に遠隔複写の申請をすることにする。
やはり、総目次のたぐいはもっと集めておけばよかったと思う。
