大阪朝日新聞の日曜附録「版画展覧会」

創作版画史上でよく知られている、大正2年11月16日の大阪朝日新聞の日曜附録(見開き2ページ)の「版画展覧会」という記事がある。

否定的であれ、肯定的であれ、版画に関心があり、制作体験を持つ画家達のエッセイと実作が掲載されていて、紙上の版画展覧会という趣のある特集記事である。

この記事は、北村清太郎が発行していた『現代の洋画』23号版画号に概ね再録されている。この号は、所持しているし、復刻版からのコピーもある。また、図録『創作版画の誕生』(渋谷松濤美術館)にも大きめの複製が掲載されている。
『現代の洋画』再録の際に、小川芋銭のエッセイなどがもれているので、見てみたいと思って、国立国会図書館関西館に遠隔複写を申し込んだ。

メールがあって、見開きのものが2枚のマイクロにされているため、中央部が読めないがそれでもよいかというおたずねであった。もちろんかまいませんという返事をした。
オリジナルの新聞を見たいが、ハードルは高い。
マイクロフィルムでは、印刷の状態がしっかり確認できないのである。


太田三郎関連で、彼が挿絵を描いた『浅草紅団』の新聞切り抜きも探しているが、これも簡単にみつかるような資料ではない。新聞の挿絵と、先進社版単行本の挿絵は異なっている。

新聞切り抜きがある資料がいくつか手元にあるが、noteで事例紹介をしておくとよいのかもしれない。しかし、こちらに元気がなく思うに任せない。

とにかく「太田三郎と創作版画 下」の完成に力を注ぐことにする。

【編集履歴】
2024/06/10
訂正 坂本繁二郎→小川芋銭










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