◇夢二関連のことを調べたくて図書館に行った。
あいていたが入れなかった。
というのは試験期間中は、一般公開利用者は入館できないのであった。やれやれ。
前から気になっていたバス停前の喫茶店に入ってみる。
予想したのとは違って、70年代のちょっとごちゃごちゃした雰囲気の店だった。
チーズケーキセットでホットコーヒーを飲む。
900円であった。
店の雰囲気から、昔のことを思い出した。
◇昔を思い出すということで、ネットの教養の低さを実感した事例を1つ。
歌会始における秋篠宮の歌は次のとおり。
初夢に何を見たのか思ひ出でむ幼き頃の記憶おぼろに
おどろいたのは、ネット上では「思ひ出む」を打ち消しにとっている人がいることだ。
この「む」は推量・意志の助動詞で、思い出そうという意味である。かつ、「む」は終止形である。
「子どもの頃に見た初夢を思いだそう。とはいっても幼い頃の記憶はおぼろになってしまったが」というほどの意味だろう。
年を重ねた自分の現在に焦点があるのではないか。
日テレNEWSの「「歌会始の儀」皇室の方々の歌~今年のお題は「夢」~」の記事(https://news.ntv.co.jp/category/society/26c64d5704be4cb0a2a3e5c2f5d04a67)では、英訳が添えられている。
Let me remember what I saw
in my first dream of the new year -
dim have become the memories
of early childhood.
これだと、初夢に見たことが、下の句の「幼き頃の記憶」だということになる。
これでは歌の上と下のあいだの「とはいっても」というねじれが読みとれなくなるのではないだろうか。
