今やっている、鈴木三重吉の『赤菊』は、国民新聞明治41年11月3日の天長節特集に掲載された。
なかに、寒川鼠骨の『裏金』というのがあって、「裏金」(うらきん)のいろがわからない。例によってAIさんは出典の花譜を偽造して、白と黄色の花弁の菊だと教えてくれるが使うわけにはいかない。
国会デジコレでは、お金の「うらがね」、草履の「うらがね」、そして陣笠の内側を金ではったものが出てくるが、菊の種類は出てこない。
俳人鼠骨が知っているので、流通していた言葉と思われるが、それにしても引っかからないのがおかしいし、辞書類も立項していない。
デジコレで見られる菊の花の専門書にもない。
大辞典に蝶のウラキンシジミというのが立項されていて、翅のオモテが黒、ウラが黄色とある。そんな菊の花があれば美しいだろう。保育社の『日本の蝶2』に写真もあった。「きん」が黄色をさすのは確実だろう。黒塗りの裏金の陣笠があってそこから連想した命名だろうか。
思い立って、花卉を商っている国華園のサイトで菊を検索してみた。いっぱいカラーの写真で出ている。花名はみんな国華園なんとかの新名称で、裏金はない。花びらの表裏の色が違うのはいくつかあるが黄色のはない。
図書館では、『菊の文化史』をざっと見たが、英語圏のカタログの写真があり、もしかして英語の訳かもしれないというおもいがよぎった。しかし実力がないのでもとの英語が思いつかない。
はずかしいが正直にわからないと書くしかないと思う。
本草系の書物も調べてみたいが……。
さて、『赤菊』論は、ようやくまとまってきた。2022年ごろから出すといっていた「小品文学研究」第1号はなんとか1月中に出せそうだ。時間かかりすぎだが。
