古本日記 恒藤恭『旧友芥川龍之介』

文庫櫂で通販で購入。 恒藤恭『旧友芥川龍之介』(昭和24年8月10日、朝日新聞社)。 恒藤恭(1888−1967)は旧姓井川、一高で芥川と同窓。京大法科卒。同志社大学教授京大教授を歴任。1933 年の京大事件で退官、その後大阪商科大学教授。伝記も研究も出ている。 最初の「友人芥川の追憶」が岩波文庫『芥川追想』に収められていて、全部を読んでみたいと思っていた。 「芥川龍之介のことなど」…

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『南天荘書店主人 大萩登追悼集』

少し前に、セドリのことでこの冊子『南天荘書店主人 大萩登追悼集』川下浩・島本健作・間島保夫編、2001年1月15日、大萩登る追悼集刊行会)が話題になっていた。 読みたいと思っていると、よく行く古本屋にあったので購入。 大萩氏(1920ー2001)は、セドリの名手として知られていた。写真が豊富に掲載されているが、口絵写真は、古書店の棚の前に立つ姿で,キャプションは「セドリをする大萩さん」となっ…

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古本日記 ドデカ本『印刷博物誌』

◇研究者が離職すると文献に苦労するとはほんとうのことで、もう一度、態勢をととのえなおさないといけない。 蔵書整理を行いながら、文献を簡単に利用できなくなったことを踏まえて、基本図書を購入することも考えなくてはならない。 かなり安かったので購入したのが『印刷博物誌』(2001年6月、凸版印刷株式会社)。 移動箱に持ち手が付いている。 片手では持てない。 在職時は研究室に架蔵してい…

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古本日記 『最新写真製版術』など

◇あいかわらず、書物、文献の整理を続けている。疲れがたまっているので、20分作業して休憩するというスローペースである。積ん読部屋(書物の柱が林立している部屋)の本の選別に取りかかる。  愛読書は整理しにくいと以前は考えていたが、そんなことはなかった。伊丹十三、吉本隆明、辻邦生など親しんでいた書き手の本はあらかた処分してしまった。 古書の海に放ち、新たな読み手に出会えばいい、という考えである。 …

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古本日記 蔵書整理をすすめつつ

🔷蔵書や書類の整理をしていると、本を買わなくなる。整理と購書は方向がまったく逆だからである。 先月からこれまで、新刊書店に3度ほど出向いたが、1冊も購入していない。とにかく、身の回りを整理して、絞ったテーマの書きものに着手したい。しかし、なかなか整理が進まないというのが現状。 あまり、本を買わなくなったが、まったく買わないわけではない。『ユリイカ 総特集安野光雅』に「〈文学の絵本〉の軌跡を追…

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新村出と詩集『思ひ出』

そこは格調高い古書店で、価格も高かった。 持ち合わせで購入できたのが、新村出『南蛮更紗』(大正13年12月3日初版、改造社、架蔵しているのは、大正11年4月1日の11版)である。いまは、東洋文庫に入っている。 更紗を模した布装の表紙が美しく、箱もしっかりしていた。この時は、著者については『広辞苑』の人というくらいの認識しかなかった。 箱の文字でわかるように、装幀は恩地孝四郎である。…

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『文展十年』

美術叢書から1冊。 青木小四郎『文展十年』(大正5年10月21日、美術叢書刊行会)。「例言」から。 例言▢本書は官設展覧會の代表的作品圖錄と審査員名及び優秀なる作品の目錄とを兼ねたちので、美術愛好者の文展追憶に便せしむるのである。文展十年の說明は極めて大體に亙るもの、且つ出來うる限り理論を避けて、不明簡易なる解說を旨とし、圖錄及び作品目錄を見るの參考に資したるものである。內容に即しての傾向推…

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古本日記 往復4キロぐらい

かつて、日本の古本屋で検索すると、本があるのが近隣の古本屋であることがわかった。すぐ売れるような本でもないので、歩いて購入しに行くこととした。数日前のことである。 線路脇を延々と歩いて行く。散歩は安全かというとそうでもない。車には気をつけるが、歩道を走る自転車が最も危険だ。運転者にその自覚がないのがこわい。四方に注意しながら歩く。 店に到着して、書名を告げる。 5分ぐらい待ってみつかっ…

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『スケッチ画集』第2集(つづき)

『スケッチ画集』第2集には、「この書を公にしたる趣旨」という序文が付いている。 全文を引いておこう。   この書を公にしたる趣旨もしスケッチと云ふものが無かったならば、我々は如何して一時代の風俗を知ることが出来やう。 文は如何ほど巧みであっても、それのみでは確と思ひ浮べることは出來まい。何と云つても絵画である。 紀行を書いて其処に一枚スケッチを挿むことが出来たら、どんなに趣を添ゆることであら…

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『スケッチ画集』第2集

『スケッチ画集』の第2集(明治43年5月、日本葉書会編纂、精美堂・博文館)。 インク染みとむれがあるが、先に仕上げた書きもののために見ておきたいので購入した。 愛知の古本屋さんでよく利用する店があり、そこで美本があったのだが、売れてしまっていた。その版には、第1集の批評集が付録になっていたが、今回のものにはそれはなかった。やれやれ。 判型は「横中本」でよいのだろうか。この判型の画集はけっこ…

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