「動き出す!絵画 ペール北山の夢」展

東京ステーションギャラリーで表題の展覧会を見る。 じっくり時間をかけてみる。 ゴッホやセザンヌの後に坂本繁二郎や山脇信徳を見ても何の違和感もない。 日本の近代というのは大いなる断絶の時代で、じつは西洋の伝統に憧れがあったのだ。 坂本繁二郎の《張り物》はすごかった。オーラが出ている。洗い張りをする女性を俯瞰で描いているのだが、縁側のホーロー製の洗面器にセザンヌを感じた。 でも…

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月 ―夜を彩る清けき光

 渋谷の松濤美術館で、「月―夜を彩る清けき光」展。 2016年10月8日(土)〜2016年11月20日(日)  「月映(つくはえ)」関連の展示はないようだが、おもしろそうだ。  ここ。    図録も出ている。オンラインで注文可。

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特別展 動き出す!絵画

 和歌山県立近代美術館メールマガジン 105号から、引用する。 特別展 動き出す!絵画   ~日本近代洋画・西洋近代絵画の名品を展示 今秋、セザンヌ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソらを中心とした西洋近代美術の重要作家に加え、 藤島武二、岸田劉生、萬鉄五郎ら日本近代美術を変革した主要な作家たちの作品が、和歌山に集まります。 ゴッホらを支援したペール・タンギーにな…

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恩地孝四郎展に寄せて

 昨日今日と、和歌山県立近代美術館の恩地孝四郎展は、どうだっただろう。図録はだいぶん売れたのかなあ。  さて、恩地孝四郎について、初めて知ったのは、1930年代の『飛行官能』(1934年、版画荘)によってである。30年代モダニストの一人だと考え、創作版画のことなど何も知らなかった。ただ、図版で知る『飛行官能』は、すごくかっこいいと感じた。  和田博文『飛行の夢1784−1…

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モネに行列

特割切符を買って京都へ。 みやこメッセをのぞく。黒っぽい本は高い。夢二も手が出ない。 ワンコインプラス100円程度の本を拾う。山口昌男の、スクラップブックの2と3。1の『笑いと逸脱』はちくま文庫版を持っているはず。 ヘアヴァルト・ヴァルデンの『表現主義』は、『シュトルム』の中心にあった、著者の文書をまとめたもの。今まで存在すら知らなかった。『シュトルム』は白樺の人々や、山田耕…

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和歌山県立近代美術館、恩地孝四郎展はじまる!

 和歌山は快晴。快適な天候のもと、和歌山の恩地展がはじまった。  ポスター、チラシになっているのは、《海の見える窓》という1940年の版画。濃紺の三角形は海だ。  何かの向こう、何かの奥に空間があるという、恩地がよく使う画面構成。清潔で枯寂なモダンな感覚が1940年には、もう存在していて、わたしたちは、いま何の抵抗もなく窓辺に立つことができる。  東近美の展示…

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恩地孝四郎展、和歌山近美チラシ

東近美とは、また雰囲気が変わって、おもしろいかも。「版に重なるこころ」。ここ。 [付記]17日まで、「宇佐美圭司回顧展 絵画のロゴス」。この人の絵、好きだが行けない。 コレクション展は、「特集 謄写印刷工房からー印刷と美術のはざまで」、ここ。

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ビアズリーと日本

滋賀県立近代美術館の「ビアズリーと日本」展。瀬田駅からバスで10分ほど。 図録は、2300円。 河村氏の講演も聞く。 目当ては日本への影響の展示。 名越国三郎の『初夏の夢』は、初めて見た。版元は洛陽堂ではないか。このところ、木版から金属版への移行について気になっている。名越の『初夏の夢』の線は、水島、蕗谷虹児につながっている。これらが精密化の方向だとすると、小村雪岱の線は装…

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