戦争と美人絵はがき

使用済みの絵はがきの持つ意味について、実物を購入して初めて納得することがあった。これは一目見て、あの有名な洗い髪のお妻だとわかった。 征露第二年とあるので、明治38年である。築港を出たとあるので、大阪から出征したのであろう。はがきの下に「三都百美人 其卅一」とある。お妻は、髪結いが間に合わず、洗い髪のまま写真撮影に臨むしかなかったが、それがかえって人気を呼んだのである。津田青楓『漱石と十弟子』(…

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長田兄弟風雲録

 古書からたちで、購入した長田幹彦『文豪の素顔』(要書房)がおもしろい。  幹彦の兄は、秀雄で、木下杢太郎と同窓で劇作家。父は医師だったが、二人とも後を継がなかった。  「森鴎外」の章では、秀雄の作とされている『歓楽の鬼』は、じつは幹彦が書いたものであると記してある。「三田文学」の締め切りに間に合わず、秀雄が断りなしに弟の作品に少し手を入れて送稿したのだという。  幹彦は、後年、小山内薫に…

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雑録

◇礼状を、2.3書いて、J堂に出かける。老眼で岩波文庫版の文字がきつくなってきたので、集英社文庫の漱石コレクションの『行人』と『道草』を求める。『彼岸過迄』が読みやすかったので、後期作を揃えてみた。 新潮文庫が文字はいちばん見やすいのだが、今回は敬遠することに。 ◇さて、『彼岸過迄』は、よかった。大人の小説やないですか、という感じ。 須永は、父の不倫の子であるというのに、須永の母が千代子…

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雑がみ

前に一度書いたが、「雑がみ」が気になる。図書館用語?

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全国書房版『私』

3年ぶりに訪ねた古書店に谷崎本がたくさんあった。 これは昭和22年刊の『私』。箱の紙の感触が気になった。 背文字の銀は鮮やかである。 作品のセレクトもおもしろい。 100円という価格は、当時ではどの程度のものか。このほかに数冊購入。 帰り際に、店主のおかみさんが出てきて、谷崎はよくでてきますと。へえ、そうなのか。

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