『季刊25時』2015年7号「ぼくたちの大好きな伊丹十三。」

◇緑地公園のblackbird booksを訪ねる。旧刊だが、『季刊25時』の伊丹特集を見つける。門上武司のインタビューはおもしろかった。 左のチラシは安藤智個展のもの。犬の絵はよかった。 ◇天牛江坂店では、八木福次郎『書国彷徨』(古書通信社)を。冒頭の「街の風物詩—露天の古本屋」では、露天の古本屋で『遠野物語』を5銭で買った折口信夫の詩が紹介され、昭和35年に始まった神田の青空古本祭に話が…

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一條成美についての報告終わる

 いちおう、11日、京都国際マンガミュージアムで開催された「まんがの色彩学」2日目の報告「明治期、版の表現の諸相 一條成美からはじめて」をなんとかおえることができた。例年この時期は体調が悪くなり、昨日もベストとは言いがたい状況だったが、ほっとした。帰途、ゆかりの者から書類を受け取って、家で仕上げをするつもりが、寝てしまった。 私が得るものは多かったが、私の報告は役に立ったかなあ。オタさんが聞きに…

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文士の書斎 モダン系 石橋思案

 今日は、モダン系の石橋思案を紹介しよう。『文藝倶楽部』臨時増刊『ひと昔』明治37年1月、博文館。『ひと昔』というのは、創刊10年を記念しての言葉である。 なにやら洋酒のビンが並んでいる。 武田桜桃「文士と其書斎」によると、石橋思案の書斎は「自劣亭」(じれってい)。 桜桃は書いている。有楽町は市街電気鉄道の右側、天照太神宮の御社のある辺り、奥深い路地の彼方に、石橋と記した街燈が出て居て、玄関から…

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文豪の書斎 座卓派 広津柳浪

 今日は、座卓派の広津柳浪を紹介しよう。『文藝倶楽部』臨時増刊『ひと昔』明治37年1月、博文館。『ひと昔』というのは、創刊10年を記念しての言葉である。 ゆがみを出さないため、今日はスキャンした画像である。 武田桜桃「文士と其書斎」によると、肖像画は、学生時代の尾崎紅葉であるという。 柳浪宅は、「麻布桜田の高台、目白附近」にあるという。 玄関は瀟洒にできていて、「茶人の家としか思へない程洒落て居…

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文豪の書斎 洋風派 巖谷小波

 今日は、洋風書斎の巖谷小波を紹介しよう。『文藝倶楽部』臨時増刊『ひと昔』明治37年1月、博文館。『ひと昔』というのは、創刊10年を記念しての言葉である。 なかなかの美男子である。下の写真の「息三一子」というのは、当時、息子が3人いて、そのうちのひとりという意味であろうか。 机に椅子というスタイルである。 武田桜桃「文士と其書斎」によると、小波は、自宅を「唯想楼」(いそうろう)と呼んでいたという…

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文豪の書斎 簡素系 幸田露伴

 さて、今日も「文藝倶楽部」臨時増刊「ひと昔」(明治37年1月、博文館)より、文豪の書斎紹介。 幸田露伴。明かり障子に向かって文机を置き、その脇に積まれた4、5冊の本。本棚を人目にさらしたりはしない。簡素系である。それもそのはず、これは夏の書斎で冬は応接間兼用なのである。どこか、別の居室(冬の書斎)に本がうなっているのだろう。 女子は、長女歌か。幸田文は、明治37年に生まれている。 思えば、明…

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雑誌の漱石特集ふたつ

 『熱風』12月号が、特集「新宿区立漱石山房記念館開館記念 夏目漱石をめぐって 対談半藤一利×宮崎駿」。これは堂島アバンザのジュンク堂で無料でおいてあった記憶あり。  もうひとつは『APIED 30 』特集「101 夏目漱石」。700円。三月書房では扱っている。 藤井祐介「草野柴二とその時代」で、草野柴二が漱石門下の若杉(能勢)三郎であることを知った。モリエール全集で発禁をくらっている。ルービ…

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雑誌『藝文』のこと

 小磯記念美術館の藤島武二展には、藤島が表紙を描いた『藝文』という雑誌が展示されていた。 過去記事《佐々木なにがしの傑作『薬草採り』とは?》で紹介した、作家長田幹彦が「ネオ・ロマンティシズムの全作品を通じて僕が今でも一番高く評価しているのは、「藝文」という雑誌に出た佐々木という人の「薬草採り」という作品である」という発言に出でてくる『藝文』のことだと思った。  所蔵している愛知大学図書館のデー…

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谷崎潤一郎、妻を語る

 書架の奥から、昭和29年11月14日号の『週刊朝日』が出てきた。表紙画は、伊勢正義の「バレエ」。 何で購入したか、わからなかったが、「妻を語る」という1ページのグラビアで、谷崎潤一郎の松子夫人についての談話が載っている。 談話記事は、新全集25巻(2016年9月、中央公論新社)に収められている。「春信の描いたような女」が懐かしいとある。 別冊太陽が鈴木春信の特集号を出していた。 春信の描く女性…

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