雑誌の未来

 もうれつに、紙媒体の雑誌が読みたくなって、購入したのが、『飢餓陣営』36号(佐藤幹夫編集、2011年8月、編集工房樹が陣営)。特集は、「吉本隆明と東北を想う」。三月書房の通販で購入。                    インタビュー「吉本隆明、「東北」を想う」の一節。  どういうんでしょうか。災害と被害とを、近辺と遠方が感受する感受の仕方が、あまりにも違うその違い方は、何…

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幻の瞳

 『月刊百科』は終刊になったが、平凡社からあたらしい季刊誌『こころ』がでている。『考える人』の路線ねらいだろうか。紙媒体に愛着があるのは、団塊以上の世代で、そこねらいか。特集は「漱石「現代日本の開化」一〇〇年」。 昔の筑摩の『展望』のような気分も少しあるのか。  次号から、ギリシアの詩人カヴァフィスの詩の翻訳を連載する池澤夏樹のエッセイ「この詩人との長いつきあい」に紹介された詩が、妙に…

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第二次『明星』

 第二次『明星』を5冊ばかり入手した。第一次『明星』と同じくらい、あるいは、それ以上に美術の紹介に力をいれているが、復刻版では、図版の状態がよくわからない。 むかし、いまはなきG書店の二階に、2000円くらいでごろごろおいてあったのだが、そのときは、「なんだ第二次か」と思って手にとることもなかった。 与謝野夫妻の趣味的道楽という刷り込みが頭の中にできあがってしまっていたのだ。 たしかに、個人的な…

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『ホトトギス』のモダニズム

 以前、『ホトトギス』のオリジナルを100冊、箱買いしたことがある。  『ホトトギス』には復刻版もあるが、図版の印刷の状態を知りたかったのである。  『ホトトギス』と言えば、コマ絵、表紙、裏絵ともに、どちらかというと、自然や年中行事といった伝統的要素が強いように感じていたが、そうでないものもまじっている。  後藤鶏兒の《煙突》という、1914(大正3)年12月号の裏絵である。こ…

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