『版画』の明治----印刷と美術のはざまで 2015年03月20日 和歌山県立近代美術館で「特集展示 『版画』の明治----印刷と美術のはざまで」。(2015年3月17日[火] ― 5 月24日[日]) 詳細はここ。 紹介に「江戸時代からの伝統がある板目木版、銅版に加え、文字の印刷には活版が、画像の印刷には木口木版、石版の技術が西欧からもたらされ、多様な技法による印刷物が発行されるようになりました。現在見ることができるそれらの印刷物は、機械に頼れない時代…続きを読む
光をかかぐる人々 2013年12月07日 青空文庫をなにげなくみていたら、読みにくくなっている、徳永直の『光をかかぐる人々』がアップされているのに気がついた。日本の活字について書かれた本で、少し読んでみると、冒頭から興味深いことが記述されている。 徳永は植字工の経験があり、ハンドと呼ばれる機械について記されている。 活字の發明について私が關心をもつやうになつたのはいつごろからであつたらう? 私は幼時から大人になるまで、永らく文撰…続きを読む
ヴィネット 2010年11月15日 図は、夏目漱石『漾虚集』(明治39年5月、大倉書店・服部書店)所収の「幻影の盾」のはじめに添えられた、橋口五葉作の短冊形の版画である。タンポポの綿毛は、ヰリアムとクララが親しくできた頃、恋占いで、綿毛を吹きあったことがあるという作中の記述に基づいている。 江藤淳は、『漱石とアーサー王傳説』(講談社学術文庫版)で、『漾虚集』の装飾的なタイトルプレートをヴィネットと呼んでいる。 …続きを読む
チョーク版とは 2010年10月27日 川端龍子の自伝『画人生涯筆一管』(1972年3月、東出版)に、「チョーク版」という印刷法のことが出ている。チョーク版というのは、当時都新聞が利用していたごく簡単な版式で、特に外国雑誌に掲載されていた漫画を転写することに利用され、村上天流という画家がこのチョーク版の絵を専門に描いていた。この版式の製版は、チョークを糊で固めてその上に鉄筆で外国漫画を模写し、それに鉛を流し込んで原版を作るのである。…続きを読む