万年筆の事件

 あ、あんた、といって、胸を指さすので、みると、スーツに青いシミがひろがっている。内ポケットにさしておいた万年筆のキャップがとれて、インクがしみだしたのである。淡いグレーのお気に入りのスーツはこうしてだめになった。  以後、キャップがねじのようにしまるタイプの万年筆を使うようになった。  やがて、良質のボールペンにめざめ、水性ローリングペンの進化におどろく。  宅急便のラベルや…

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喫茶エントツ

 もうずいぶん前に、ある方からいただいたマッチラベル。  戦前期のものであると思われるが、具体的な年代はわからない。      エントツはモダンなものだと考えられていたようだ。

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日々雑感

◇昨日帰宅すると、「洛陽堂雑記」新号が届いていて、疲れていたが、読みふけってしまった。いよいよ佳境である。夢二画集の印刷技法のことが気になってきた。 ◇知人に、古書日月堂のサイトで連載されている、沼辺信一氏の「バレエ・リュスと日本人たち」 のことを教えてもらう。図版が豊富で、おもしろい。 ◇当ブログの記事は、まとまった内容のものを、週1回は、準備をして順次公開していきたいと思っている…

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高くない万年筆

 エアメールの封筒を買いによった行きつけの文具店で、手帳用アルミ製万年筆というのを見つけて購入した。          今、使っているのは、手紙用にセーラー(これはいただきもので廉価品ではない)、ふだんのメモにラミーのスケルトン。ラミーは、この10年愛用している。  その前は、シェーファーの500円万年筆を使っていた。ボディはプラスチックで、もちろんスチールのペン先であった。…

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大阪駅ファサード

 昨日は、うちのものと、本が出たおいわいというわけでもないが、先日発見した店でお好み焼きを食べ、タリーズでアイスクリームを味わった。 大阪駅に新玄関ができていた。           

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うきたつ

 デジタル版『大辞泉』で「うきたつ」をひくと、つぎのような『方丈記』の用例が出ていた。日を経つつ世の中浮き立ちて、人の心もをさまらず  ○新聞もテレビも思わずのけぞるようなことが多い。知識を持つ人の劣化が激しい。  ○『風俗壊乱』は、本文印刷が終わって、そろそろ製本所にむかうころだろうか。

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カウンターの情報

 ユーストリームの岩上安身のチャンネルを見ている。いろいろわかった。5万人視聴で、岩上氏は、「カウンターの情報」という言葉を口にした。  

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揺れる

千代田区立図書館で講演を聞く予定だが、時間があったので、近代美術館の岡本太郎展をみようとおもった。竹橋からすぐで、展示を見たあとで、ミュージアムショップで本をみていた。若桑みどりの『マニエリスム芸術論』を見つけたので、しゃがんで手にとったところ、めまいを感じた。すぐ自分ではなく建物が揺れていることがつられた照明の動きでわかった。かなり長い揺れだった。震源に近ければもっと激しく揺れてくるはずな…

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もりさがる

 「もりさがる」は、個人的な造語であり得ない言葉だが、「もりあがる」の反対で、ある種の物語を指すときにひとりで使っている。「へこむ」ことだが、マイナスの方向に「もりあがる」という構造を持った物語を評する時に使う。  映画なら、終了後、ふかくシートに沈んでいかざるをえないような感じの作品。ことわっておくが、だから駄作だというのではない。たとえば、黒澤明の『八月の狂詩曲』(1991年)は、しば…

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